タイトルで全て言ってしまったが、同じものをたくさん集めるとだんだん面白くなってくるのだ。
見過ごしてきた些細な違いに気付く。意外なバリエーションに興奮する。分類方法を考えはじめる。
これまでそのような企画を当サイトでも載せたことがあるし、個人的にもガスタンクやトイレの写真を集めていたこともある。
原点に戻って身近な見てるようで見てないものを集めてみたい。ボタン、のぼり、Tシャツである。それぞれいったいいくつぐらいから興奮し始めるだろう。(林 雄司)
野のボタンをあつめる
エレベーターのボタンをだだだだーっと押す子どもがいるが、子どもに限らず大人だってボタンを押してみたい。飛行機の操縦席が魅力的なのはきっとスイッチがたくさんあるからだ。押しボタン式の信号は普通の信号よりも嬉しい。
ボタンが魅力的であることが一般的であるということを説明したかったのだが、ほぼ自分の話をしてしまった気がする。ボタンが好きなのだ。
街にはボタンがあふれているので、主に屋外にあるボタンの類を集めてみた。野ボタンである。
ボタンは魔法だ
並べてみるとボタンはすごい。ボタンってすげえ!(2回書いた)すごいのはその効果だ。電車は止めるわ、遠くにいるひとを呼び出すわ、領収書は出てくるわで、まるで魔法である。そうかと思えばコーヒーの味を変えるなんて小粋なこともできる。
もしこれが自分でやるならば「もう1杯、いや、すりきり1杯」とか迷いながらコーヒーを入れなければならないし(インスタントです)、ひとに頼むなら「もうちょっと濃くしてもらってもいいですかね。このままでもいいんだけど。」なんて遠慮しつつ言わなければならない。
12個ではやくも興奮し始めました。
ドラえもんなみではないか
屋外でボタンを撮っていて気付いたこと
・押したら大変なことになるボタンがけっこう野放図にある → 電車が止まる、必要ないのに押すと罰せられる ・大変なときに押すボタンもある → 火事 ・スイッチは多いがボタンはあまり少ない。
ドラえもんの道具ではボタンひとつでしずかちゃんの家が見えたり、宇宙人がやってきたり、邪魔な人を消したりできるが街にあるボタンもなかなかである。核ミサイルのボタンまでいかずとも趣がある。野趣あふれる味わいである。
無機的にならべるつもりがじじい趣味みたいになったところで次のターゲット、のぼりである。このままだとボタン専門サイトを作ってしまいそうだ。