ホヤの養殖方法
ホヤの養殖は昭和40年代から本格的になり、それまでは潜水夫が手作業でとっていたのだという。
養殖をするには、まずホヤが産卵をする冬場に、カキの殻を用意するところからはじまる。卵からふ化したホヤの赤ちゃんは、オタマジャクシのような形で海中をさまよい、付着する場所を探しているので、そのタイミングでカキ殻を海中に沈めると、無事付着し、これが「タネ」となるのだ。
このタネを等間隔でロープに結んで、海に沈めて付着物の除去などをしながら2〜4年育てると、このような状態で無事収穫となるのである。漁業というよりは、農業っぽい作業である。
ちなみにホヤのタネは、ここ鮫浦湾が日本一の出荷量を誇っている。この海はホヤにとってまさしく母なる海なのだ。 |