神奈川方面:国道1号線
さてさて、続いては神奈川方面。東海道こと国道1号線を南に下る。奥の細道の次は東海道中膝栗毛。芭蕉の次は弥次さんだ。喜多さんだ。
まずは日本橋のある中央通りから右折して永代通りに入り、JRの高架橋をくぐった後左折。しばらく江戸城内堀沿いの通りを走り、桜田門の前で南へ左折。霞ヶ関の官庁街を抜ける。
洞爺湖サミットを控え、東京でもテロを警戒しているのか、丸の内や霞ヶ関は警察が詰めかけていてものものしい雰囲気。警官が5、6人でチームを組み、警棒片手に巡回していたり、道行く車を監視していたりする。
もし何か粗相でもしてしまったら、すぐさま飛んできて逮捕されてしまいそうな感じ。面倒なことに巻き込まれたくないので、そそくさと各省庁の前を通り抜ける。
割と早く郊外に抜けられる国道4号線とは違い、国道1号線はしばらく都心真っ只中を行く。都心は信号機が設置されている頻度も高く、その度に足止めされなかなか思うように走ることができない。まぁその反面、車もそうスピードを出さないので安全度は高いが。道路も広いし。
しかし実はこのルートには、信号機以上に深刻な問題点が一つ潜んでいた。
この国道1号線、やたら坂道が多いのだ。
最初走った国道4号線は、最初から最後までほとんどまっ平らな道であった。橋以外はこれといった上り下りも無く、まさに平和そのもの。それに対してこちらはもう、私に何か恨みでもあるんじゃないかと思うほどにアップダウンが激しい。
幾度となく坂道の上り下りを繰り返し、環七を越え、環八を越え、汗だくになりながら南へ下る。
スタートから1時間30分ぐらい経った頃、ようやく多摩川に出た。この多摩川大橋を渡れば神奈川県川崎市だ。
橋を越えたところには15階建てのビルが建っているが、実はこれ高校だったりする。何を隠そう、私の出身高校だ。高校のクセに15階建てのビルで空調完備という、設備がちょっと自慢の学校だった。ここに来るのは教育実習で授業をやって以来。久しぶりだなぁ。
母校に別れを告げた後は川崎市内をひた走り、そのまま川崎を突っ切って横浜市鶴見区に突入。さらに少し南下したあたりで2時間が経過した。私がたどり着いたその場所は――
JR横須賀線や湘南新宿ラインが通る、品鶴線の架橋上まで行くことができた。その距離は22kmと少し。
国道4号線より距離が少なかったのは、間違いなく坂道の影響だろう。幾度と無く私の前に立ちふさがった散々な坂道。思い出すだけでも足がつりそうになる。
鶴見の皆さん、川崎の皆さん、東京へ自転車通勤する際にはこのアップダウンに気をつけてください。逆に体力が余り余ってどうしょもない人は、鶴見や川崎に住んで東京へ自転車通勤すれば良いと思います。
既にくたくたになってしまったが、これでようやく二本目の検証が終わった。次はいよいよ最後、八王子方面、国道20号線だ。がんばれ、自分。