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ちしきの金曜日
 
福井ライムツアー

福井市内までローカル線で移動

短いローカル線である。福井市内まで50分ぐらいかかる。車窓に広がるのは田園風景。韻をふんで景色を表現せねば。

本稿の不安さをものがたるよなピンボケ写真

林のライム

つながらないPHS
外は一面の田んぼッス

住のライム

ローカル線で福井に向かう
40分くらいかかっちゃう

終点だから寝ても大丈夫
今日も1日、good job

延々続く田園風景
広げていきたい交友関係

もうすぐ時刻は夕方6時
言いたい事は、親大事


住さんが大量に書いていた。高所恐怖症の住さんにとって崖がストレスフルだったのでそれを終えた達成感からかもしれない。


電車の中でPHSをつなげようと思ったら圏外だった
ライムの通り寝る住さん

福井の味に韻でこたえる

福井市内の居酒屋で食事にした。なにげない普通の店だが魚は味が濃くて美味しかった。すっかり詩人きどり(恥ずかしながらそうでありました)のふたりは浮かれた気持ちを韻で表現だ。


刺身の味が濃かった
僕らは遠地取材のときにたいてい飲みすぎてる

林のライム

住さん飲みすぎないか心配 あれまだ一杯?
飲みすぎたら 即グッバイ

オムレツ 充実
意見 決裂

住のライム

福井駅前、味の王将(名前間違えてました)
今日はいっぱいやりましょう


解説:(名前間違えてました)
→ 飲んでいた店の名前が「味の王様」だったのだが、住さんは「味の王将」だと思いこんで考えていたのだ。韻を踏むためならば前提もカラっと変えてしまうのが(電車にシーラEが乗っていたとか)我々の特徴かもしれない。酔っぱらっていただけかもしれないが、しなやかな感性と言ってしまえば通るかもしれない。


日本酒をかぱかぱ飲んでました
どのオムレツを頼むかで意見が割れる

2日目、岩場で人を待つ

翌日は再び東尋坊である。ものすごく崖が好きな2人だ。

今日はここで「持ってけ!石リレー」で石を運んでくれる人を待つの。待っているようすはブログでリアルタイム更新していたが、このあいだもずっとライムを考えていた。


足踏みしてないと大型フナムシが寄ってくる


林のライム

おそろし フナムシ
フナはいないし
日差し強いし

日差しが強くて日に焼けそう
めざしがあったな今朝の朝食

住のライム

岩場の釣り人は危ない
だから、クローズ・ユア・アイ

東尋坊を巡る遊覧船
僕が好きなレスラー、スタンハンセン


11時に企画開始で石を運んでくれる人が登場したのが午後3時過ぎだった。

岩場で待ってるあいだ、3回ほどデイリーの読者っぽい若者が通り過ぎた。もしかして!と思ってニコニコして見つめたが素通りだった。さぞかし先方からしてみれば気持ち悪かっただろう。岩場で男2人がこっちを見てニコニコしているのだから。


また違いましたね…
もう来ないんじゃないですか…

言葉遊びと旅はぴったりです

流行りの日本語ラップのようないかつい感じになるかもなと思っていたのだが、まったくそうはならなかった。とても弱々しいライムになって満足だ。

韻をふんで表現しなきゃと常に思ってるので景色や人をよく観察する。旅の記憶をより鮮明にさせてくれる試みだった、と結論づけようと思ったが住さんの最後のライムがこうだった。

東尋坊はいい天気
短気は損気
僕、猪木

「僕、猪木」がまったく景色に関係ない。

このとき猪木になっていたのだろうか。


 
 
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