漫画やアニメなどでおねしょをした跡が世界地図になっている、というシチュエーションがあります。恥ずかしい失敗が転じて将来は天才になるんじゃないかという期待に変わる。漫画としてはかなりベタな展開です。
しかし現実でそんな人がいるわけもなく、もしいたとしたらそれは正真正銘の天才のはずです。僕は大人ですが自分が天才であるという可能性をまだ諦めてはいので、積極的におねしょで世界地図を作ろうと思います。
(荒原べんぞう)
まずは普通におねしょをしてみる
自分が天才の素質を持っていることを証明するため、おねしょで世界地図を作ります。しかし僕が普段使っている布団のシーツには柄が入っていて、濡れてもその輪郭がはっきりとしなそうです。
そこで世界地図を作るためだけのシーツを買ってきました。真っ白で何の変哲もないシーツ。同じく何の変哲もない今の僕を表しているようでもあります。ここに世界地図を書くことで、僕も世界に羽ばたけるようになったらと思う所存です。
シーツを買ってきてあとはおねしょをするだけなのですが、おねしょってしようと思ってできるものではありません。というか、今の自分がおねしょをしてしまってはとてもまずいような気がします。
そこでおねしょの代わりに水を使うことにしました。ペットボトルに入れた水を、自らの手で股間のあたりにかけることにします。
これだけで準備は完了です。しかし、いざやってみようとするととてつもない抵抗感が沸いてきました。布団が濡れる覚悟はできていても、自分の股間が濡れることについて何か吹っ切れないものがあります。
これは水だ、お漏らしじゃない、乾かせば元通りだ。そう自分に言い聞かせて水をかけることにします。
やっぱりです。水をかけた股間はひんやり冷えて、物理的に気持ち悪いだけでなく、何か感情面に訴えかけてくるものさえあります。
そんなわけもないのに沸いてくる「ああやってしまったか」という罪悪感。それを振り払いながら十分だと思うまで水をかけ続けました。気がついたら800〜1000mlは使ったでしょうか。調べたら人間は一日に1000〜2000mlくらい排尿するようなので、おねしょとしては相当な量だと思います。
なぜか少し放心していたい気分になりましたが、もともとの目的はおねしょの形、なんとか体を起こしてシーツを確認してみます。
おねしょの形を確認してみるとなんとも平凡な形。世界地図はおろか、何かの宝の地図にこじつけることさえも不可能です。というかなんでこんなに右よりなんでしょうか。真っ直ぐ寝て素直に水をかけたはずなのに、おねしょは奥が深いです。
運に頼り、普通におねしょをしただけでは到底世界地図の形になんかならなそうです。そこで、無理にでも世界地図の形になるようにおねしょをしてみることにします。
おねしょはトライ&エラーに時間がかかります。
わざとでも世界地図にする
おねしょを無理やり世界地図の形にするため、一つのアイテムを用意することにしました。そのアイテムを求めて金物屋さんへ向かいます。
金物屋さんでじょうごを購入しました。これを股に挟み、そこに水を流し込みながら世界地図の形になるよう腰を動かす作戦です。作戦と言ってもかなり原始的で無理やりな方法ですが、手っ取り早い方法としてとりあえずやってみます。
こんなにもぞもぞする寝相の人なんかいないと思いますが、天才への道はそれだけ険しいということなのでしょう。問題はこれでどれだけ世界地図が再現できたかということです。さっそくシーツを確認してみます。
意外と世界地図のようになりました。どこが何の大陸かとつっこまれると苦しいものがありますが、最初にやったやつよりはだいぶそれっぽくなったように思います。
もう一回やってみよう
なんだか今までに味わったことのない疲れ方をしていますが、確実に天才へと近づいていると思います。別の方法も試してみましょう。