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ちしきの金曜日
 
連携プレーに憧れる 〜大分・とり天めぐり〜
サブタイトルは、大分名物・とり天めぐりです。


連携プレーに憧れている。例えば、猿カニ合戦。
栗が弾ける。
  カニが挟む。
    ハチが刺す。
      うんこが踏まれる。
        ウスが決める。
中には微妙な役割の人もいるが(うんこ氏とか)、各々が自分の役目を果たしながらひとつの目的を達成するプロセスは気持ちがいいものだ。こういうのを私もやってみたい。それもなるべく自然体で。

(text by T・斎藤



ざんはわの2人 (大北さん、石川さん)
猿カニ合戦・イメージ


連携プレーへの取り組み

まず大前提として、連携プレーは独りではできない。
そこで今回協力頂いたのは、火曜担当ライターの“ざんはわ”こと石川さん、大北さんのコンビ。ふたりはよくコンビで記事を書いていて、記事中でも時折さらりと連携プレーを披露していることがある。

先日、大分県での取材で彼らと行動を共にする機会があった。そこでこの機に、何かかっこいい連携プレーを決めることができないだろうかと考えた。

連携プレーの代表例

まず、連携プレーについてのイメージを膨らませてみよう。
代表例は最初に述べた猿カニ合戦。
それからルパン三世。ルパンの変装、次元大介の44マグナム、石川五右衛門の斬鉄剣、とそれぞれの得意分野を活かしながら巧みな連携プレーで難題を乗り切る。
私の大好きな絵本「じごくのそうべい」では、地獄に落ちた軽業師、医者、歯抜き師、山伏の4人がやはりそれぞれの職業を活かしながら各地獄を突破し、最後には生き返る。

つまり、こういうことではないか。

連携プレーのポイント1:
まずは各人の特徴・特技をハッキリさせよう。

特急ソニックのパノラマキャビンにて

というわけで、我々3人がどういう特技を持っているキャラなのかについて、大分へと向う車内で話し合った。

が、いきなり大北さんから
僕ら、そんなに特徴的なキャラが立ってるわけじゃないですからねぇ。
と、身もフタもないコメントが!

た、たしかに斬鉄剣とか持ってないし、職業だって最近ありがちなIT関連とかだ。ハチやクリのように種族どころか動植物のレベルから違うなんてこともない。皆同じ人間である。

がしかし、猿カニ合戦やルパン三世のレベルとまではいかずとも、よく考えてみれば、人間なにか特技みたいなものがあるはず。そう思ってじっくり話し合った結果出て来たのは…


ざんはわ大北の特技・特徴
・マンガを読むのが早い。
・落し物を撮るのが好き。(見つけるのが早い)
・寝付きがいい。どこででもすぐ寝られる。

ざんはわ石川の特技・特徴
・人の悪口を言わない。
・寝付きがいい。

斎藤の特技・特徴
・ベートーヴェンが好き。
・でも難しいことは何もわからない。楽譜とか一切読めないし楽器だって口笛と口三味線くらいしかできない(それ楽器じゃないし)。

おかしい。
自分でもこれよりはもう少し得意なものがあった気がするのだが、この時はこれくらいしか思い浮かばなかった。

まあいい。その時が来れば思わぬ特技が発揮されるなんてことがあるかもしれない。それもまた「俺にはこんな力があったのか…」という感じでドラマ性がある。

 

そして大北さんはさっそくその特技「寝つきがいい」を披露。
連携してないけど。
大分に到着。さっそく、とり天めぐりを開始する。

 
テーマは「とり天」で

さて、連携プレーを発揮するには、何かミッションをこなさねばならないと思う。そこで今回はせっかく大分まで来たので、

「大分名物・とり天についての理解を深める」

というのを、テーマに設定してみた。

とり天というものを、私は直前まで知らなかったのだが、「とり天ワールド」というサイトによれば、
大分人がこよなく愛する「とり天」。一口大の鶏肉をてんぷらの衣で揚げて、好みのたれで食べるという単純かつ奥の深い料理です。どこでも素材が手に入り、民族、宗教のタブーに触れることもなく、ソースを変えればすぐにエスニック料理となるグローバル・レシピ
という、大変魅力的な料理のようだ。

これを存分に満喫する中でぶつかるであろう数々の困難を、3人の知恵と勇気で乗り越えれば、それが即ち連携プレーとなり、且つとり天の美味しさも味わえる。…というのが今回の狙いです。

連携プレーのポイント2:
ミッションを設定し、クリアに向って努力すれば、そこに連携プレーが生まれる。たぶん。

 

 
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