上海の中心でジャンクションを眺める

　続いて向かうのは上海のど真ん中のジャンクション。

　大山さんはこのジャンクションをこのように分析。

　ジャンクションの中心を支える柱が大樹っぽくしているその気遣いが素晴らしい。また、地震がないためか、やたら高いところに道があることから、圧倒的な迫力を見せてくれる。

　ところで夜に行くと、もっとすごいと上海在住の日本人からきいた。話によると、青色のイルミネーションがついて、デートスポットとして普通に利用できるくらい綺麗なのだとか。

　そんなわけで夜に行ってみると。。。

　さほど遅い時間ではないのに、イルミネーションはなかった。調べるとどうやら電力不足のために、現在のところ夜のイルミネーションはとめているとのこと。

　電力事情では、イルミネーションを他にまわすのは至極まっとうなことだと思うが、、、ぜひ観たかった。

　夜は夜で、中心の柱が密林の大木っぽくていい感じなのだが、安全のために昼に来て観賞しよう。

　ところで、繰り返しになってしまうが、

　と、大山さんが言っていた。そこで、大阪の北港ジャンクションにも足を運んでみた。以下、大阪北港ジャンクションだ。

　大阪北港ジャンクションは、少々アクセスしずらいところにあった。ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)を通るJRゆめ咲線の終点の桜島駅から、歩くには少し厳しい距離で、かつUSJの外壁の外を歩くので、何もないのだ。アクセスするにはバス&徒歩か、タクシーしかない。

　上から見ると大阪北港のそれは、上海のそれとそっくり。だが大阪のそれは質実剛健で、実用のためだけに作られた、高速道路の中の職人的頑固親父。対して上海のそれは、技術屋でもあるが営業もでき、口上手な感じ。

　それは位置する場所が、上海のそれは繁華街の近くにあるのに対し、大阪のそれはやや繁華街から外れた場所にあるから、というのもある。それに加え、上海は地震がないため、かなり高いところに道路が位置していて、ダイナミックに感じる、というのもある。地図上ではわかる術もないが、上海のそれは4層の道路に加え、さらに円型の歩道橋まである。

　改めて上海の中心に位置するジャンクションは派手で、魅せるのも意識したジャンクションであることを感じた。シロウトが見るなら上海のほうが衝撃をうけるよ、きっと。

　黙って実力で魅せる日本人、極論言えばハッタリでも魅せるのを主義とした中国人、ジャンクションでも同じことがいえることが判明した。ジャンクションにもお国柄、なのだった。