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チャレンジの日曜日
 
上海のジャンクションはすごい


巨大オブジェの下に潜る

 車で通り過ぎても、どうにもならないことはわかった。とりあえず虹橋ではなく、上海の東側にあるリニアと地下鉄の「龍陽路」駅から歩いて見に行くことに。


このでかさからも、ジャンクションを捉えようなどかなり無謀だというのは百も承知

 実は上海に行く前に大山さんからコメントをいただいている。ありがたい。


 一応タービン型に分類されるものですね。
ただ、微妙に日本では見かけない雰囲気があって、むずむずします。
(中略)ヘタ地(道路などに挟まれてできてしまう、どうにも有効利用できない土地)に池なんかがあるのは中国らしいですね。日本ではこういうのはちょっとないです。
(中略)龍陽路のほうは高架ではなく土手なので、下から撮影するとつまんないと思います。


 さすが業界の第一人者である。まったく気づかないところをサクッと分析してくれた。頭が下がる思いってこういうことか。

 しかし「撮っても多分つまらない」というのに気づいたのは、実は原稿を書いている真っ只中。人の話をまともに聞かないかなりダメな弟子だ。しかし撮ったからには仕方がない。これからそれを紹介しますぞ。


見えてきたぜ、ジャンクション!

ジャンクションのすぐ脇にあった、浮気しちゃった光景

  目の前にジャンクションを控え、横の送電線の塔が気になった。本当はジャンクションだけが目当てなのに、下にもぐる前に浮気するなんて、好きな人に告白しようとする前に別の人を好きになるようで、かなり最低というか、ダメ弟子だ。 

 ジャンクションの下を歩いていく。中国の場合、車は上を、歩行者や自転車は下を歩くといった具合に、完全に上下に分離されている。交通事故に会う可能性は極めて低い反面、その一方で雨が降らぬ場所としてホームレスに大人気。ちょっとした危険地帯となっている。さくさくっと撮らないと。


下より撮影。いかんせん、横に広がりすぎていてぱっとしないような。大山さんの言うとおりだった。

 パノラマ撮影をしてもイマイチだった(いや、撮った時点では結構感動してた)が、それ以上にジャンクションの世界が楽しかった。

 何が楽しいって、ジャンクションの下といえど、日本のそれ以上に普通の世界があったのである。これぞ文化の違いってやつだ。


路上で自転車の修理屋が道の下にあった。
いや、修理屋といってはいけない。「ピットイン」というべきだ。

ジャンクションの空間(ヘタ地)に池。ヘタ地は公園のようになっている。

釣り禁止

遊泳禁止

  ジャンクションの下に池。その池では遊泳禁止であり、釣り禁止であった。非常に残念だ。ジャンクションに囲まれて泳いだり、釣りができるなら、どんなに未体験の感覚が得られるだろうと残念でならない。本当に。

 多分、釣り禁止&遊泳禁止の立て札があるということは、ここで釣りをしたり、泳いだ人がいるのだろう。その勇気がちょっぴりうらやましい。


ジャンクションの出口に向かい歩くカップル。かなりうらやましい。


 

 
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