マフラーの長さをかせぐ都合上、メッセージを左右1つづつとした。
そして、毛糸の色チョイス。実はメッセージ自体には、もともと色はついていない。そりゃそうだ、2進数の電波メッセージに、色はつけられない。なぜ引用した画像には色がついているかというと、メッセージの各部をわかりやすく色分けしただけなのだ。よって、とりあえずそのポピュラーなカラー画像を参考にして、編んでみることにする。
着てはもらえぬマフラーを
実はアレシボ・メッセージの「73×23=1,679個のドット」には意味がある。1,679は、その2つの数でのみ素因数分解されるのだ。つまり、1×1,679か、73×23でしかありえないわけですね。
受け取った宇宙人は、まずそのメッセージを単に「2進数がずらーっと1,679個」として受け取り、「もしかすると・・・これは73×23の四角形になるのでは」と想像するにいたり、めでたくこのメッセージを目にすることとなる。
と、書いてる時点でもうかなり意識が遠のいてきた。つかみどころのないことを想像して、さっきから眠い。25000年かかって届いた末に、そんな周到な暗号を読み取ってもらわねばならないとは!
と、とにかく。
その「73×23」を元にすると、マフラーにするには中途半端な大きさなのだ。そのままでは短いし、2倍の面積でドットを表すとなるとキッチンマットみたいになってしまう。大きさを決めるのに、小1時間ほどかかってしまった。 |