地吹雪スポット
地吹雪スポットはまったくなにもない一面の雪原だった。地面も空もほぼ同じ色。風を遮るものがまったくないので風がふけば地吹雪は確実である。
(いまさらだけど、地吹雪は地面に積もった雪が舞い上がる状態をいいます。)
しかし、ツアーが始まるまでの風は収まって穏やかな風になっていた。ときどき雪が舞い上がるが地吹雪というほどではない。ガイドさんも「天気がよくてごめんね」と言っていた。そんなごめんははじめてだ。
ここは地元のひとでも冬はそうそう近寄らない場所だそうだ。このツアーは今年で21年目(!)になるが、地吹雪を体験したいなんて地元の人からは奇異の目で見られると言っていた。
東京で言ったら満員電車の奥から「すいません、おります、すいません」って繰り返しながら電車を降りる体験ツアーみたいなものだろうか。ああ、それはいま自分でたとえ話を書いていてもまったく共感できない。
ちなみに地吹雪を起こす風は「シベリアおろし」
と呼ばれているそうだ。名前かっこいーと思ってしまった僕はやっぱり寒さにはしゃいでいると思う。
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