ついにモンブラン現る
ポイントはなめらかさだ。ボソボソのままではサバの時と同じ失敗を繰り返しかねない。
というわけで、ミルサーを使って何度もポテトサラダを細かく粉砕する作業に集中した。
考えてみたら、このようにクリーム状にして絞り出すような調理方法は魚料理、もしくは日本料理にはあまり見られない。やはり、西洋の名前の付いた物を再現しようと思ったら西洋の料理が合うのかもしれない。
だって、いきなりコレですもん。
ポテトサラダは、なんの抵抗もなく適度なスピードで絞り出されてくる。マグロの時のように加速しすぎるわけでもなく、かといって何かが詰まるわけでもない。
嬉しくなって、全てのポテトサラダをパンの上に絞り切った。
ついに目の前に、スイーツのモンブランに引けを取らない辛党モンブラン(というか総菜系モンブラン)が姿を現した。目に美しく、標高も自慢したくなるほど高い。チョモランマとさえ言いたいくらいだ。
もちろん、食べても素晴らしくウマイ。
イモの形がちょっと残ったポテトサラダもいいが、なめらかにしたことで、より一層パンと馴染む。
どこかの惣菜屋で、もしくはパン屋で、モンブランという名前のポテトサラダパンが販売されないだろうか、と思うくらいにおいしかった。
身近にあったモンブラン(というか富士山)
「やはり西洋の物がモンブラン化しやすい」という結論に達しかけたが、それを根底から覆すような物が日本にはあった。それは立ち食いの蕎麦チェーン店「富士そば」のショーケースにあった。
なにごとも、日々発見、日々勉強ですね。