ボスキャラ、イバラガニモドキ登場
大漁のミルクガニにキャーキャーと喜んでいたら、「すごいのとれたぞー」という声が聞こえた。
見てみるとミルクガニとは明らかに違う、これまたトゲトゲのすごいビッグなカニが船上で右往左往していた。なんだこの存在感のあるカニは。
これはイバラガニモドキというカニで、顔を見ると立派な角が生えているのでこいつはカブトムシだったらオスだよなと思って腹を見てみたら卵があったのでメスだった。
ちなみにミルクガニがエゾイバラガニのことで、これがイガラガニモドキ。静岡ではタラバガニと呼ばれている。イバラガニはここでは捕れない。ああややこしい。
ついでに捕れる深海生物達
カニカゴはもちろんカニを狙っているのだが、当然カニ以外の生き物も入ってくる。
漁師さんにとっては不要なおまけなんだけれど、我々素人ご一行にしてみればこれもまた大変に魅力的。
突然ですがここでクイズです
このさかなクンモドキが手に持っているのはイバラガニモドキですが、さかなクンとさかなクンモドキの違いはなんでしょーか。
などと男達の仕事場で遊んでいたら、長谷川さんは「俺の船にもさかなクンが乗ってくれた〜」と喜んでくれた。モドキなのに。
せっかくなのでこの駿河湾一ノリのいい漁師である長谷川さんにもかぶっていただく。
長谷川さん、お茶目である。そういえばこの船は長谷川親子と姉の旦那さんとで漁にでているのだが、ちょっとした親族漫才までやっていた。
弟:この船は俺と義兄さんで乗るからリアル兄弟船だわ。 兄:そうよ、この歌知ってるか? 型は古いがー♪ 弟:時化にはー弱いー♪ 息子:だめじゃん
そして漫才もやるが深海鮫漁もやる。カニカゴを全てあげて、また餌を入れ替えて沈めた後に、漁場を移動して鮫の延縄を回収。働き者の漁師さん達だ。
この鮫漁でとりあえず今回分の漁は終了ということでようやく帰港となった。