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はっけんの水曜日
 
ペットボトルが海に出る

ペットボトルで、じゃなくてペットボトルが海に出ます

子どものころ、水中モーターを洗面器につけて風呂で遊んだ。水中モーターをつけた洗面器はモーターボートのように心地よく進む。これをたくさんつけたらどこまでも行けるんじゃないかと思った。ハワイとか。

そして30年後、タミヤさんからインタビューの謝礼として好きな模型をあげるという申し出をいただいたのだ。

「じゃあ、水中モーターを!」

即答した。これでハワイに行ける。(林 雄司



海はすぐ近くにあった

ニフティのイベントハウス、東京カルチャーカルチャーはお台場にある。海はすぐ横。しかもそこは海に降りることができる公園になっているのだ。水中モーターで旅だってくださいと言わんばかりの状況である。

フジツボびっちり

東京の海とはいえ、近づくとしっかり磯くさい。そして今回の船はこれだ。南アルプス天然水号。船底には水中モーターを4つつけた(野暮とは思うが説明すると南アルプス天然水の空き瓶でできた船だからだ。もちろんタイアップではない)。

超クール、と作ってるときに思った。いまはあんまりそう思わないが、一瞬でもそう思った瞬間があることを忘れないように書いておこう。

まじかっこいー、と本気でも思いました。


そしてここでお詫びしなければなりません

今回の記事タイトルだとまるでペットボトルに乗った僕が海に行くみたいだが、南アルプス天然水号はあからさまに小さい。乗れない。

ハワイに行きたいのは山々だが突然何週間も仕事を放りだすわけにもいかないので、今回は模型にすることにした。住さんが以前ペットボトルで川下りをして死にそうになった(そのようすはこちら)のを見てびびった、というのもある。

しかしかわりにカメラを設置して船からの視点を撮影できるようにした。ついでにより感情移入できるように林くん人形も設置した。


どこの工作船かと思うクールさ

「オイラにまかせてくれヨ!」


出発

4つの水中モーターにスイッチを入れて出発である。僕の手から離れた南アルプス天然水号はぐんぐんと沖を目指して進んでゆく、はずだ。前日にお風呂でテストしたときにはすばらしい推進力を発揮していた。

ちょっとハワイまで行ってきます

アーバンな雰囲気のなか出航

なんか戻ってきた

ばしゃーん


波が思った以上に力強い。水中モーターの推進力も波の前ではかき消されてしまう。やっぱり海は厳しい。鳥羽一郎さん気取りでそう思う。

僕目線と船目線の交互で動画をどうぞ。


水にたゆたう映像を撮るつもりが大嵐に


ちゃぷちゃぷと浮かぶ南アルプス天然水号だが、船からの視点ではまるで大嵐である。

大きい船は波の影響を受けないと聞いたことがあるが、小さな僕の船は波の影響を受けまくりである。ああ、ほんとうに僕が乗らないでよかった。



 

 
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