夜の海に来た
カニ網の準備ができたところで、カニが沿岸に寄ってくる夜を待ってKさんの車で防波堤へと出撃。カーステレオから流れる曲は、パフィーの「渚にまつわるエトセトラ」だ。「カニ〜捕りいこう〜、カニ〜捕りいこう〜」と、男二人でここだけ合唱しながら海へ到着。
誰もいない夜の防波堤で、Kさんがこの日のために冷凍庫に溜め込んでいた魚のアラをカニ網に詰め込んで、カウボーイになったつもりで真っ暗な海へと遠投する。カウボーイというかカニボーイだが。
ビューンとカニ網を投げるときに、エサの汁が飛び散ってちょっと泣きそうになった。
カニ網を引き上げてみる
一時間ほどハゼ釣りなどをして時間を潰したところで、暗い海へと伸びたロープをたぐり寄せてカニ網を引き上げてみる。なるほど、たくさんのカニがネットに絡まった状態で上がってきた。
しかし、そのカニは我々が狙うイシガニではなく、一文字違いのイソガニだった。惜しい。これも味噌汁にするといいダシがでるのだが、今日はイシガニ目当てなのでリリース。
潮が引きすぎていた
その後も何回か網を入れてみたのだが、どうもイソガニしか捕れない。なんでだろうなーと真っ暗な海面を懐中電灯で照らしてみて、ようやくその理由がわかった。
そこに水がなかったからだ。
潮が動く日がいいだろうと大潮を狙ってきたのだが、今の時間は干潮。水位が予想以上に下がってしまったため、我々がカニ網を投げていた場所には水がなかったのだ。これでは水中を泳ぐタイプのカニ(一番下の足がオール型になっている)であるイシガニが捕れるわけがない。
「おっかしいなあ。3年前はよくとれたんだけれど。」
と首を捻るKさん。3年前かよ。
さーて、どうしましょうかに。