哲学って何だろう。
うん、わからない。 なんとなくこういうことかなあというくらいのイメージはあるが、具体的にどういう学問なのかはよくわからない。 東京中野区に哲学をテーマにした公園があるというので、そこへ行けば哲学とはなにか、わかるだろうか。
(工藤 考浩)
中野区立哲学堂公園
東京は中野区の閑静な住宅街に哲学堂公園はある。 開設は明治39年というからその歴史は古い。 そもそも井上円了という哲学者によって、精神修養の場として開かれた公園だそうだ。 公園内には古い建造物がいくつもあり、それぞれに哲学的な(よくわからない)名前が付けられている。
哲理門をくぐって中へ
公園正面入り口のいちょう並木を通り抜けて公園内に入る。 入園は無料だ。 無料のテーマパークはあまり見かけないのでうれしい。 哲学とはうれしいものだ。 通路に沿って進むと、最初の建築物「哲理門」という門がある。 ディズニーランドでいうところのワールドバザールみたいなものだろうか。
広場に塔
哲理門をくぐるとちょっとした広場になっていて、そこに朱色の塔が建っている。 とても目立つ塔なので、この公園のシンボルタワーといったところだろうか。
六賢人
この塔には、聖徳太子・菅原道真・荘子・朱子・龍樹・迦毘羅仙が祀られているとのことだ。 前半の四人の名前は知ってるけど、あとの二人はよく知らない。 そういった点も含めて、パッと見では理解できないところが哲学っぽい。 シンデレラ城とはわけがちがう。
哲学する人々
広場のベンチに数人のお歳を召した方が集まってなにかしている。 哲学的思索をあたためているのかと思ったら、ワンカップ(焼酎の)を飲みながら将棋を指していた。 そういえば、「将棋は哲学だ」というような言葉を聞いたことがあるような気がしないでもない。
時空岡
この、おじさんたちがワンカップを飲んでいる広場は「時空岡」というらしい。 看板の説明によると「このへん一帯の丘状の平坦をもって哲学の時間空間を表現したものである。」だそうだ。 なんのこっちゃ。 よくわからないが、でもそういわれるとそういう気がしてきた。 ふむふむ、時間空間なのだ。