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ひらめきの月曜日
 
ジャガイモ6種類を食べ比べ


これは馴染みの男爵イモのPOP。

最近、スーパーのジャガイモ売り場が熱い。名前を聞いたことのないイモが何種類も売られており、商品説明のPOPもやたらに充実している。

ジャガイモといえば「男爵イモ」か「メークイーン」で育ってきた私にとって、それらのイモたちとの馴染みは薄い。関係を深めようにも、いまいち相手の素性が分からないだけに、なかなか手が出ないのが現状だ。

しかし、いつまでも「これはどんな味なんだろう?」とか「調理しやすいのかな?」と、気にかけたままなのは精神衛生上よろしくない。

そこで、日頃から気になっていたジャガイモをあれこれ買い込んで食べ比べてみることにした。

高瀬 克子



初めて見ました

やたらにジャガイモのことが気になり出したのは、スーパーでこれを見つけたのが発端であった。


フランス国旗にエッフェル塔。…なんだこれは。

お米に「コシヒカリ」や「あきたこまち」という品種があるようにジャガイモにもそれぞれ名前があることは理解していたが、それにしたって「シンシア」だ。おフランスだ。

まさかフランスから空輸されてきたのか?と思ったが、よく見ると「北海道産」とある。ん?どういうことだ?

袋の裏には「シンシアはフランスで開発されたポテトです」と書いてあった。なるほど、そういう理由でしたか。肝心の味については「まろやかな味わいで煮崩れしにくい」とあった。芽のでこぼこがほとんどなく、皮がむきやすそうなのもいい。

続いて、これも気になっていたジャガイモ、レッドムーンを見てみよう。


赤い月、ですね。
この時点では普通のジャガイモですが、
水で土を洗い流すと皮が赤い! まさに赤い月!
もちろん、赤いのは皮だけです。

事情を知らない人にあげたら、濡れた新聞紙にくるんでたき火に投げ入れるんじゃないかってなほどに、どこからどう見てもサツマイモだ。

とにかく見た目のインパクトが強烈で、スゴイとしか言いようがない。ジャガイモ界が、こんなところまで来ていたとは知らなかった。早く食べてみたい。

続いては、ちょっとメジャーな名前のこれです。


御存知の方も多いのでは。
別名「くりじゃが」

これは近年よく目にしていたし、たまに買ってもいたのでわりに馴染みが深い。

それにしても、どうして世の中はホクホクした食べ物のことを栗に例えるのが好きなんでしょうか。いや、栗は好きですし、グッと惹かれますが。

えー、次のイモはこちら。


デルモンテっぽい配色。

黄じゃが芋とはまた、これまでに比べてずいぶん大雑把なネーミングである。

でも、なぜかジャガイモは黄色い方が有難いような気がしてしまうので、これはこれでズバリとこちらのハートを射止めた名前と言えるだろう。

最後の2品目は、よーく知っているこの方たちです。


お世話になっております。
いつもありがとうございます。

私にとって、ジャガイモといえば断然この2つだ。渡された買い物メモに「ジャガイモ」とあったなら、迷わず男爵を選ぶ。それくらい、ジャガイモ=男爵(たまにメークイーン)なのだ。

が、いつまでも男爵に頼りっぱなしなのもどうかと思う。せっかく農家の方たちが苦心して改良を重ね、世に出たイモたちを無視するわけにはいくまい。ジャガイモ界はどんどん進化しているのだ。こちらもそれに付いていきたいじゃないか。

というわけで、さっそく調理開始です。それぞれ火を通すことで、どう変化してくれるのでしょう。


計4キロ。

 

 
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