沖縄のジュースの自動販売機は今でも100円のところが多い。少し小奇麗な設置場所だと110円、他県同様120円の設定をしているのは、かなりかしこまった場所(ホテルとかね)にあるか、ジュース自体がでかいかどっちかだ。この価格設定に慣れてしまっているので、いまさら100円の自動販売機を見つけても特になんとも思わなくなっていたのだが、今回はそんな僕の足を止めた自動販売機があったので紹介したい。
(安藤 昌教)
見た目からして期待できる
それがこれだ。薄紫色の機械。一見普通の自動販売機に見えるが、ジュースメーカーの広告などが一切入っていない。こういう風貌のマシンはたいてい100円設定のことが多い。ちょうどのどが渇いていたので財布から100円を取り出しつつ近づいてみた。
50円だ
するとなんと50円なのだ。しかも手書き。商品は「甘い物が色々出ます」という抽象的な説明にとどまっており、買うまで何が出るのかわからない。
その他にもお茶色々出ますボタンと、コーヒー色々出ますボタンがあった。いろんなフォントが使われていたが、全部手書きだ。
他の商品は、と思い見てみると、知らないジュースが並んでいた。左の写真は3つともコーラと書かれているが、不明。共に50円。
恐る恐るお金を入れて、三つ並んだ「甘い物色々出ます」の右端のボタンを押してみた。
がごん
オレンジ色の炭酸飲料が出てきた。沖縄ではよく見かける輸入品のジュースだ。まあ甘いといえば甘いのだが、そんなこといったら自販機で売っているジュースなんて水を除けばどれでも甘いじゃないか。
ためしにもう一回、次は真ん中のボタンを押して買ってみた。
次は緑のやつが出てきた。それにしても100円入れて50円帰ってくるのって新鮮だ。こうなったら次は左端のボタンだ。
恐ろしいことに同じやつが出てきた。他の人が買った時にはルートビア(湿布の味がするジュース)とか栄養ドリンクが出てきた、という話も聞いている。最後にもう一回右端のボタンを押して買ってみよう。
紫のやつが出てきた。
また買うと思います
200円で4本のジュースをゲットしたのだが、あまりうれしくはなかった。だけど次もまたこの自販機の前を通ったら買ってしまうのだろう。手書きの文字がいまいましいのだ、とにかく。