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フェティッシュの火曜日
 
メガってのは3倍のことさ

 

メガ生活1・メガ夕食

「刈谷くん、夕食食わせてくれ。あとタオル貸して。」
友人の刈谷君を訪ねたのは台風が直撃した土曜の晩だった。
「ええよー、すごい雨じゃったねー。」
刈谷くんには言ってないが、これから3回の夕食を食わせてもらってメガ夕食を味わってみるのだ。


 

★1食目

「石川くんからおでんもらったけー、これ食べようと思っとったんよ。」
「黒いやつ黒はんぺんって言うんやね。」
「あ、はんぺんって感じがせんなー。」
「練り物みたい。うまいうまい。」
「粉がついとるな。かけた?」
「うん、これけっこううまいわ。」
「ところで中くんの結婚式ってさ…」


★2食目(1食目から3分後)

「刈谷くんそろそろ夕食にしーひん?」
「ええー、さっき食ったやん。」
「食ったっけ?もう一回食ってもええんちゃう?」
「大北のそうゆうところはいいと思うけど、もう食ったけえね。」
「いやー、食わせてーよ、せっかくやしー。」
「うーん、そしたらカレーならあるけど、食う?」


「カレーかあ。いや、うまいんやけどもなー。もっとカロリーの低そうなものがなー。」
「2回目はさすがにきついなあ。」
「これカレーってレシピ通り?」
「あ、うん、多分そのままやった。」
「なかなかうまいなー、多分、腹へってたらやけど。」
「そうじゃねー。」


★3食目(2食目から5分後)

「刈谷くん晩御飯まだー?」
「あー。ほんとー?さっき食ったけー。」
「3回食いたいんよ。」
「大北もう食えないっしょ。残してもいいやつにする?」
「残さんから。絶対残さんから。」


これがメガ夕食だ。
菓子パン2つにヨーグルト。
晩御飯も3度目となると意外なものがでてくるのだ。

「明日の朝食うつもりやったけー、残してもいいよ。」


「…甘いものは別腹っていうけどけっこうきついなあ。」
「夕食も3回目になるとあんまり喋らんね。」
「あ、ごちそうさまー。」
「残す?」
「残す残す。また明日の朝食うわ。」

メガ夕食は残念ながら翌朝に持ち越しとなった。ここまで食べると嫌だとか不味いとかではなく、珍しー、という気持ちになった。おれ今、珍しー、と幽体離脱して見ているような気分。

 

メガ生活2・メガな映画体験

映画も3倍観ればメガ映画となるだろう、と映画『ロボコップ』のDVDをレンタルしてきた。


1回目。熱心に見入る友人。

○1本目『ロボコップ・特別編』

初見であったが、予想を裏切って暗く重いアクション映画で非常に満足。変な人がブンブン敵を倒していく姿は微笑ましい。「ベビーフード食ってる!」「センター!」「無敵!ロボコップ!」などなど、当日のメモには興奮の「!」が並んでいる。

劇中、唐突に日本語の台詞が入ってきて驚く。驚いているうちに敵方のボスがどういう最後を遂げたかを見逃してしまう。残念。

簡潔なストーリーで、伏線も分かりやすく回収してくれる。グロテスクな部分も描ききってくれたり全体をブラックなユーモアが覆っていたりして、大人に対して親切な映画という印象だ。気に入った。この秋はロボコップ、買いだ。ロボコップの秋だ。


2回目。友人が風呂に入る。

○2本目『ロボコップ・特別編(2回目)』

エンドロールが流れるやいなやDVDメニューボタンを押して最初に戻る。隣にいた友人が「マジ?」と言う。マジだ。

オープニングの「ROBOCOP」というタイトルがバーン!と大きく出たときには「見たわ!」という思いを拭いきれなかった。トイレに行く間もDVDは流しっ放しでよいという自分ルールが追加された。

劇中「ムショから出てきたら何があったと思う?」の台詞に「新車のSU6000!」と答えてしまう。が、正解は「SUX6000」であり、友人が「…また最初からやな。」とポツリ。目の前が真っ暗になった。

ロボコップを「ただのコスプレした変なおっさん」として見ると楽しめることに気づく。しかし斜に構えた視点は疲れて長く続かず。全体的に盛り上がりがなく凡庸である。友人は風呂に入っていた。


3回目。友人が寝る。

○3本目『ロボコップ・特別編(3回目)』

これだ。これがメガな映画だ。2回目は退屈であったが、初見で追いきれなかった伏線を発見したりして楽しんだ。良いシーンにはやはり良いなと拍手も送った。しかし3回目である。

オープニングのタイトルに強烈な嫌気が差して驚いた。映画を観ているのかソニーのテレビを眺めているのか分からなくなる。貧乏ゆすりが止まらなくなる。体が弛緩しすぎて出るおならが全て無音である。けだる過ぎて熱を帯び始める。熱については「ぬく熱い」というよく分からないメモが残っている。

盛り上がりがない、と書いた2回目だったが3回目ではまっ平、完全にフラットな映画となった。流れている映画の中の世界は当たり前の世界であって、ロボコップが強いのは川が上から下に流れるように道理である気がした。もう全て分かっている。神の視点だ。ロボコップを三回観たら、神を発見せり。メガな映画体験となった。

 

身近に埋もれたメガ

メガ世代のライフスタイル、いかがでしたでしょうか。全体に過剰なこのスタイルは、飽食といわれる現代にマッチしたライフスタイルといえるかもしれません。

さて、メガについてたくさん考えているうちに、わたしたちの身のまわりに思った以上にメガが転がっていることに気づきました。ここからは、あなたの身近なメガの世界をのぞいてみましょう。

 

メガピクセル携帯(写真は下)

メガピクセル携帯で撮った観覧車

徒歩メガ分

北島メガ郎

メガ軒茶屋

勝利のメガ本ライン

メガ指ついて土下座


 

私たちの日常にあるメガ

メガマック

メガ牛丼

メガハンバーグ弁当

メガピクセル携帯

メガ菱東京UFJ銀行菱東京UFJ銀行)

メガ井住友銀行 井住友銀行)

徒歩メガ分 (徒歩分)

七五メガ (七五

メガ人寄らば文殊の知恵 人寄らば文殊の知恵)

北島メガ郎/メガちゃん (北島郎/サブちゃん)

桂メガ枝 (桂枝)

メガ土さん土さん)

銀河鉄道メガナイン (銀河鉄道スリーナイン)

うまい安い早い、メガ拍子そろった吉野家 (うまい安い早い、拍子そろった吉野家)

メガメガ七拍子 七拍子)

メガ本締め 本締め)

かけつけメガ杯 (かけつけ杯)

メガ万9800円 万9800円)

10÷メガ=メガ.メガメガメガメガメガメガメガメガ… (10÷33333333…)

メガ軒茶屋 軒茶屋)

京都、大原メガ千院 (京都、大原千院)

昭和メガ十年代にやってきました (昭和十年代にやってきました)

勝利のメガ本ライン (勝利の本ライン)

死亡事故メガ件 (死亡事故件)

メガフランシスコ サンフランシスコ)

メガ指ついて土下座 つ指ついて土下座)

メガましテレビ 目覚ましテレビ)

メガトリー サントリー)

 
メガ菱東京UFJ銀行

メガ井住友銀行

七五メガ

メガ土さん

昭和メガ十年代にやってきました

死亡事故メガ件

メガトリー


メガと歩む未来

このように、わたしたちの身のまわりにはすでにたくさんメガがあります。そこに新しくメガマックやメガ牛丼が加わり、それが大きなうねりとなって、前半でみてきたようなこれからのメガにつながっていくのです。

メガが身近で、そして未来あるものだということがわかっていただけたでしょうか。

メガといっしょに未来を歩んでいこうというきもち。そんなきもちが、メガな未来を切り開いてくれるのではないでしょうか。

メガマックも肉が3枚…4枚!?(見なかったことにしました。)

 



 
 
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