『パンのあれ』のここがすごい―4
正しい作法があるのだ
上田さん、おもむろに袋とクロージャーを取り出すと慣れた手つきで袋を留めた。
上田「実は正しいとめかたがちゃんとあるんですよ。せっかく取材に来ていただいたので、読者のかたには正しいとめかたを覚えてもらいたいですね」
応接間でとめかたを実践する上田さん。コツとしては留めるときは先に袋をしばっておき、横向きから…。えっと、うまく説明できないので、これを参考にしてください。
Kwik Lok オフィシャル(米国)
『パンのあれ』のここがすごい―5
ラベルクロージャーってなんだ
さて、この会社は先述の通り、日本で唯一、パンのあれを作る会社である。そして、ウラを返せばあれしか作っていない。そこで、新たな商品を、というわけで95年頃に登場したのがラベルクロージャーだ。要するに、バッグ・クロージャーに印刷物を貼り付けたものである。
クロージャーの、余白の部分に印刷物を貼り付け、販促効果をあげたり、商品のブランディングを行うことも可能なのだ。
従来はパンを留めるもの、というイメージが強かったあれだが、このところ麺類やたまご、生鮮食品などにも積極的にクロージャーが使われるようになったという。
皆さまもスーパーであれを見つけたときは、これはラベル・クロージャーって言うんだよ。って知識をひけらかしてください。
『パンのあれ』のここがすごい―5
さまざまな場所で使われるあれ
左の写真を見てほしい。あれに紙がついている。実はこれは神奈川県警で実際に使用されているものだそうだ。
警察で重要な証拠品を保存する際に、袋に入れクロージャーで閉じ、さらにクロージャーについている紙に袋の中の品物についての概要を書ける、というスグレモノだ。
いつものアイツ、いつものパンのあれがちょっと男前に見えた月曜の昼下がりだ。 |