デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの水曜日
 
ディズニーランドは夢の国か
TDLの蜂。


「日曜日は8時に集合なんでよろしく」

 突然友達からそう伝えられたので一体なんのことかと思ったら、しばらくまえに空返事でOKを出していた、ディズニーランドへ遊びにいく件についてだった。

 ディズニーランド・・・。15年以上前、大変幼き頃に行った記憶がかすかにあるものの…という感じだ。

 それ以来、バイアスのかかった都市伝説を聞いて真に受けたりして微妙に距離を置いていたディズニーランド。なんだか自分とは相容れない場所なのではと思い続けてきた世界である。

 一体どういうところなのだろう。本当に夢の国なのだろうか。

(text by 藤原 浩一

 朝10時からの戦い

 というわけで思わぬタイミングで行くことになってしまった。

 前日は「斜に構えすぎて楽しめなかったら嫌だな」とか「もし誇張なしに楽しかったら、意地を張り続けたこの十数年間はなんだったんだろう」とか考えてソワソワしていた。

 当日は朝8時に集合する予定だったのだが、剃り負けしてあごの血が止まらなかったので30分遅刻した。嫌な予感である。


一緒に行く友人たち

 自動車を使ったのだが、埼玉から1時間と少しでついてしまったことに驚いた。もっと遠いのかと思っていた。

 「東京ディズニーランドは千葉にある」というのはよく言われるが、全然東京だ。いきなり自分の持つ偏見が明らかになった。


夢の気配がする

 駐車場の近くでミッキーの形をした窓のモノレールが走っていた。友達は「ミキ電(ミッキー電車だろうか?)」と呼んでいたが、それが一般的なのかは知らない。一般的じゃない気がする。

 あれに乗るのかと思っていたら、入り口までは歩いていくそうな。少しがっかりしている自分がいる。


通過していくミキ電

入場すると人でいっぱいだった

 

 スペース・マウンテンまで何マイル?

  入場する前から人の多さにおののいていたのだが、なんだかハロウィンの時期の日曜日ということで、いつもより混雑しているらしい(友達曰く)。

 さっさと歩いていってしまう友人についていくと、スペース・マウンテンなるアトラクションで並んでいろと言う。自分は別の場所のアトラクションのファストパスを入手してくるそうだ。

 ファストパスってなんだ?と思いつつ残りの友人と並ぶことにした。


こんな調子で足は最後までもってくれるのだろうか、不安

 スペース・マウンテンに乗るためには120分待ってろと書いてあった。平気でそんなことが言えるのか、ミッキーよ。

 列に並びながらしばらくだらだらと過ごしていたら、友人がちょっと腕をつかめと言った。


友人の腕をつかむ図

 何なのかと思ったら、「筋肉!」だそうだ。

 そういう感じで時間をすごした。幸いにして70分ほどで乗ることができた。


乗る直前の友人。

乗った直後の僕。


 たしかに爽快感はある。しかし、これに乗るために費やした70分の時間を忘れていいのだろうか、という気になる。

 さわやかに「そんなのチャラになる楽しさだった」と言うべきか、はたまた待ち時間対楽しさを天秤にかけ続けるか悩むところである。

 まだディズニーランドに対して心を許せていないのかもしれない。

 

 ホーンテッドマンションとパレード

 「次は並ばないところがいい」と僕が言ったら、友人は「どこへ来ていると思ってるんだ」と答えた。

 すこしやるせない気持ちになりながら、次はホーンテッドマンションに導かれた。待ち時間は180分と書いてある。3時間。


ホーンテッドマンション。

 友人が買ってきてくれたピザを食べながら待っていたら、なにやらにぎやかな音がする。パンフレットを確認すると、どうやらハロウィンのパレードの時間だそうだ。

 パレード!


パレードがきたぞ

どこだどこだ?


 パレードが来たような音はしているのだが、頭と茂みであまり見えず。オレンジ色の何かが通り過ぎるところを目視することはできたがカメラに収めることはできなかった。

 変わりにきれいな花を撮っておいた。


きれい

 結局2時間弱並んで入ることができた。はじめに180分と表示してあったのはなんなんだろう。実時間が短いのは常識なのだろうか。

 得したと思わせておいて、とんでもないなものを盗んでいったような気がする。それはわたしの時間です。

 

 楽しくなってきた

 ディズニーランドでのすごし方はわかってきた。待ち時間は後になってから忘れてしまえばいいのだ。そう思って待てば少しは気が休まる。

 というわけでこのあたりから、待っているときの記憶がない。ホーンテッドマンションまでは、記事を書くためのメモを取っていたのだが、以降白紙である。

 デジカメに残っている画像だけが頼りだ。


ビッグサンダーマウンテン

マウンテン!

カリブの海賊

ジャック・スパロウ!

 

 夢の国へ

楽しい時間はどんどん流れ、日が暮れた。子供連れの家族客などが少しずつ減って、並ぶ時間も短くなった。ここからが本番と言うところだろうか。

 ジャングルクルーズでやたらテンションの高い接待を受けたあと、サーキットで車を走らせたりした。


グランドサーキット・レースウェイ

夜のサーキットは最高だ


 時刻が夜7時半ごろになると、なにやら道に人が並んでいることに気がついた。エレクトリカルパレード・スターライツがあるらしい。有名なアレだ。


パレードを待ち望む人たち

 しばらくすると、パレードが始まった。あのおなじみの音楽を本場で聞けることにちょっと感動した。

 電球で飾られた竜とか白鳥とか、乗り物に乗ったシンデレラとかがぞろぞろと流れてくる。今思えば電気はどこから来ているのだろうと思う。


エレクトリカルなパレード
幻想的な照明

 そのあと花火が打ち上げられたり、ハロウィンの装いをしたミッキーたちがロックな曲で盛り上がったりしているうちに、閉演の時間になってしまった。

 夢の時間はもうおしまいである。


闇夜に浮かぶシンデレラ城

 夢だったか

 「ディズニーランドは夢の国だった。」

 そうデジカメのデータが言っている。特に夜になってから。決して新しく買ったデジカメの使い方がわからなかったわけではない。

 ちなみにはじめのほうの指は合成です。

楽しかったです。

 
 
関連記事
夢を攻める
「ねずみくんのチョッキ」が作りたい
中国のミニ遊園地が面白い!

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.