ジャスコは楽しい。 これは否定しがたい事実である。 ジャスコを始めたくさんの店舗が入ったイオンショッピングモールに行くと、一日中楽しめる。 では、ジャスコの周りはどうだろうか。 店の中が楽しいのであれば、店の外も楽しいのではないだろうか。 そう思い立ち、ジャスコの周りをぐるっと旅してきた。 なにか驚きの発見や出会いを探して。
(工藤 考浩)
郊外型巨大ショッピングモール
イオンの創業者岡田卓也さんは「狸や狐の出る場所に出店せよ」というポリシーで郊外型店舗を出店していった話しは有名だが、実際地方都市に行くと、中心部から少し離れた田んぼや畑の中に巨大なジャスコが建っているという風景はもう当たり前のようになっている。 地方へ行って、なにかネタになるものはないかと地元の方に「このあたりになにか面白いものはないですか?」と質問すると、「去年新しくできたジャスコは大きくてすごいよ。」という答えが帰ってきた事が何度かある。
楽しいジャスコ
地元住民に愛されるジャスコ。 今回僕がジャスコの取材に行くというと皆が皆「ジャスコって楽しいよね」と口を揃えていう。 もちろんそれはお店としてのジャスコを指して言っているのだが、店内が楽しいならあれだけ広い店舗の周辺も楽しいのではないのだろうか。 というわけでジャスコ北戸田店の周り一周の旅をしてみようと思ったのだ。
狐や狸は出そうにない
ジャスコ北戸田店は、埼玉県戸田市の美女木というところにある。 周辺は中小規模の工場と集合住宅が並ぶ地域で、さすがに狐や狸の気配は感じられないが、都心からしてみると郊外ではある。
旅のはじまり
JR埼京線を北戸田駅で降り、ジャスコへと向かった。 夏の終わりを告げる太陽が、まるでお灸のモグサが最後にキュッと熱くなるように、僕を照らしている。 駅を出て7-8分歩いたところで、ジャスコの前に到着。 いよいよ旅の始まりである。