まだ猛暑は厳しいが、道行く人のファッションにはもう秋の気配が。
私もいろいろと服やアクセサリーを買って秋のおしゃれにそなえたいが、私生活で引越しをしたせいもあり、お金がない。
おしゃれはしたいが金はない。金はないけどおしゃれしたい。したいしたい。パールのごてごてしたネックレスなど欲しいもんです。
真珠は買えないが、かわりにお米をパール色に塗ってネックレスを作ってみました。 つまり、パールライスでございます。
(乙幡 啓子)
思い浮かんだんだからしょうがない
「パールライスでネックレス」、そう思いついてしまったので、これは仕方ないなとユザワヤに行ってパール塗料を買ってきた。ふつうの色よりだいぶ割り増しの値段。さすがにパールは違いますな。
スプレー塗料も考えたが、細かい多くのものに均一に塗るのは意外と難しい。なので絵の具にした。
そしてお米。産地の方角に手を合わせ、米びつから軽く一掴みほど持ってきた。どれほど数が必要になるかはわからないが、大切に使わせてもらおう。
パレットに絵の具を出し、一粒置いておそるおそる塗ってみる。「お米に絵の具を塗る」という行為が、何か妙な感覚だ。
絵の具に水をあまり入れすぎると、米がほとびてお粥になってしまいかねない。いやそんなことあるか。錯誤しつつ黙々と塗り続ける。
塗れたものから、キッチンペーパーを敷いたトレイに乗せて乾かそう。
・・・。塗り始めて10分たった。70個ほどできている、これは早いのか?遅いのか?数は十分なのだろうか?
いろいろ手探り状態だが、確実に言えることがひとつある。「1個ずつ塗っていたら埒があかない」。そりゃそうだ。
よって1クラス数十粒体制に変更だ。
ひととおり乾かし、器にざざーっと集めてみた。おお・・・。
パールだ・・・。パールが出現した。
淡水パールという小粒でいびつな形のパールが売っているが、あんな感じに仕上がった。
私も歓喜の気持ちでいっぱいだ。東北の方角に手を合わせる。 この調子で糸を通し連結だ。 なんとこの米に穴を開けていこうというのである。 さてどうなるか。