コメダのここがすごい!2 食べ物がすごい
さて、コメダは喫茶店のはずだが、料理もすごい。喫茶店の域を超えている、といえよう。その(喫茶店にしては)過剰なサービスを見てみよう。
CHECK6 エビフライ(定食)、プレートにいろいろ乗りすぎ
写真左、エビフライ(定食)のサンプルである。890円、そこそこの値段がするが、これだけたくさんいろんなものが乗っかって890円は安いだろう。昨今のオシャレなカフェには『プレート』はよく登場する。コメダのこれもプレートには違いないのだが、カフェのそれとは何かが決定的に違う。簡単に言えば、カフェのプレートには五穀米は乗っていても、過剰な量のタルタルソースやコッペパンは乗っていないのである。
コメダはずっとこのプレートでやってきたのだろう。昨今のカフェがプレートを出す、ということは、時代がコメダにやっと追いついたということかもしれない。
CHECK7 サンドイッチ、これ以上ないほど素朴
次はサンドイッチである。『山パンサンドイッチ』というメニューを頼んだ。バスケットに入ってくるけっこうな量のミックスサンド。一口食べてみると、知ってる味なのだ。実家のサンドイッチというか、基本に忠実なサンドイッチである。最近のお店は、オリジナリティを出すためかちょっと変わった味付けをしたり、チリパウダーをかけたりバジルをかけたりするが、なんとも直球勝負な味がした。限りなくオリジナリティを削った果てにある、本来のおいしさのようなものがにじみ出ていた。うまいよ、サンドイッチ。
CHECK8 というか、どれもこれも素朴な、既食感のある味なのだ。
ほかにもハンバーガーを注文したのだが、家でお母さんが作るハンバーガーに似ているのだ。無駄な調味料が加えられていない。
ハンバーガーの肉は照焼風味に味付けられているのだが、照焼というよりイシイのミートボールの味がした。やっぱり実家っぽい。でもうまい。コメダは、個性的な店ばかり増えすぎた東京に、素朴なメニューを持って名古屋から警鐘を鳴らしに来たのかもしれない。 |