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ちしきの金曜日
 
あの旭山は札幌にもあった
旭山への道はこんな。


北海道で旭山といえば、旭山動物園がある旭川の旭山が有名だ(旭すぎてすみません)。

だが実は札幌にも旭山はあった。それも中心地から近いところに。それなら旭川のほうと間違えてそっちの旭山に行ってしまう人や、もうそこでいいやという人も出てくるんじゃないだろうか。山なんだからなにかしら動物もいるだろうし。

そういう人のために札幌の旭山にはなにがあるのか、旭山動物園の旭山より楽しそうなのか見てきました。

小柳 健次郎



旭山にあるからその名前がついてるんだよね?
札幌の旭山は工事中だった

札幌の旭山、といってもハッキリと山としてあるわけではなく、地図にも書かれてない。

ではなぜ「旭山がある」なんて言えたかというと、札幌中心部から自転車で30分ぐらいのところに旭山記念公園という名前の公園があるのだ。

だからたぶんその公園のあるところが旭山だろうみたいな感覚でやってきたのだった。

だが札幌の旭山は大規模な工事の真っ只中にあった。

入って進むとすぐ行き止まり。
来年の七月って長いなー。

 旭山記念公園は現在再整備のため、入れる場所が制限されている。本来なら展望台にいけてそこから札幌の街が一望できるらしいのだが、残念ながら現在はみれない。いきなり札幌の旭山、不利である。

 

入り口といわれたら入るほかない。
登山する気はないけど登山道から見てみる

しかしどこも入れないというわけではないので、札幌の旭山には何があるのか見て回ろうと思う。

工事をしてない入れる道は二つあったが、今回は登山道入口と書かれてる方から入ってみることにした。もちろん山頂まで登る気など全然ない。途中までいったらすぐ帰ってこようという気持ちに満ちあふれている、ネガティブ入山である。

果たして札幌の旭山にはなにがあるのか。

自然がモサモサいっぱい。
景色がいい。
オフロードレースのような山道。
また景色がいい。

...というように自然がたくさんあった。市街地から近いとは思えないほど自然があった。本当に書くことがないほど自然に満ちあふれていた。

ところで最初に書いたように「旭山記念公園だから旭山だろう」という考えで来ていたので、ここが実際に旭山と呼ばれるのかどうか不安なままだったのだが、確かに旭山であることを決定づける張り紙を見つけた。


アザラシとかはいないけどこっちの旭山はキノコが見られるよ。

あーよかった。ちゃんと旭山って書いてある。これで全然ちがう山の名前だったらどうしようかと思っていたので、安心してここが旭山だと紹介することが出来る。

そうホッと胸をなで下ろし、山道を歩きながら何か面白いものがないか探していると、ハチが飛んできたのでびびって逃げ帰ってしまいました。

 

登山しない方の道がいい。
二回目、別の道から

翌日、もう一度旭山記念公園に来た。本当は昨日一日で終わりということにするつもりだったが、まだ行ってないところがあるし、ハチに気持ちで負けた自分がくやしかったからだ。

そんなわけで今度は昨日とは別の道を進んでみようと思う昨日の登山道の方は自然ばかりで、それはそれでいいのだけれど記事としてはやはりなにか変わったものがあってほしい。

果たして札幌の旭山の登山口ではない方にははなにがあるのか。


自然だ。
やっぱり自然だ。

予想していたことだけど、こちら側にも自然がたくさんありました。市街地から数十分の所に緑があるのは札幌の本当に良いところだと思います。

「このままでは真緑の記事になってしまう。どこか動物でもいませんか」そう願いながらトボトボ歩いていると、謎の生物が視界に飛び込んできた!


札幌の旭山でついに動物発見しました!
旭山動物園には絶対いない生物だ!

この生物がなんなのか、ひょっとしたらカエルの仲間かもしれないけどそう言ってしまうのもはばかれる。

しかしそんなことは問題じゃない。重要なのは、この生物の躍動感。過酷な自然を生き抜いてきた野生の強さを存分に感じさせるその姿、命のメッセージである。


「生きろ。」

この生物を見つけたところでもうすっかり満足したので、これで札幌の旭山のレポートを終えたいと思います。


またよろしくお願いします。

三回目、まだ行ってないところがあったから

カエルのようなものを見つけた二日後、またこの旭山に来た。三度目だ。

おととい、カエルのような物体を見つけて満足していたのだが、日が経つにつれて不安が広がってきたのだ。あんなので本当にいいのか、と。

だからまた性懲りもなく何かないか探しにやってきた。実は前回、前々回ではいってない道があったのだ。


奥の細くない道。

二回とも素通りだった。「遠くになにか立ってる」とは分かっていても、どう見ても立ち入り禁止の看板だとしか思えなかったからだ。

だが今はなりふり構っていられない。とにかくなにかもうちょっと見つけないといけないのだ。遠くから看板みたいに見えてても、実は隅に追いやられた変な象とかかもしれないし。

そのような淡い期待を抱きつつ、謎の白い物体に近づいた。果たしてその正体は。


あーあ。

やっぱり看板だった。神は残酷だ。

でもなにかとても変なことが書かれてるかもしれない、と思ってさらに近づいたところ、ハチが飛んできたのでまた逃げ帰りました。さすがにもういいです。

札幌の旭山にも動物はたくさんいるそうです

僕が札幌の旭山で見た生物はハチと泥棒に投げるペイントボールみたいな色をした芋虫ぐらいだったが、途中で見つけた看板によると、エゾリスやキテン、フクロウその他たくさんの動物が住んでいるそう。

旭山動物園に比べれば見所はあまりないだろうし、実際に動物を見るのはかなり難しいだろうが、旭山動物園まで行くのはめんどくさいけど「旭山で動物を見た!」と言いたい人はここでもいいと思います。

一の字が抜けてとても歴史あるものになってるのがあった。

 
 
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