村山道とは
村山道の歴史は、なんと平安時代にまで遡るという。
富士山信仰の拠点として開かれた村山の修験者たちが、
富士山へ参拝するために開拓したのが始まりなんだそうだ。
その後、村山道は富士登山のメインルートとして数多くの人々を富士山山頂へと導いた。
しかしながら明治39年(1906年)、現在の富士スカイラインの元である
大宮新道が開通したことで村山道は廃れ、廃道となってしまった。
そして近年、富士山クラブの畠堀操八氏らによる
地道な現地調査によって、村山道は村山古道として現在に蘇った。
そのルートは、駿河湾を望む田子の浦からスタートし、
かつて東海道の宿場町であった吉原宿を抜け、
富士修験道の聖地である村山を経由して富士山山頂へ向かうというもの。
田子の浦から村山まではおおよそ20km。村山から富士山五合目までも20km。
富士山五合目から頂上までは5kmといったところか。
富士山五合目から頂上を目指す現在の富士登山道と比べて、
なんともまぁ、長い道のりだ。
なお、今回歩いたこのルートは、
前述の村山古道を復活させた畠堀操八氏の著書
「富士山村山古道を歩く」(風濤社)の記述に沿ったもの。
もし、もっと詳しく村山古道について知りたい場合は、この本をご参照あれ。 |