翌日の本番

前日に制作した一回転ループがかなり不安な出来栄えになってしまいましたが、とりあえず庭に設置してみました。

一回転ループの不安定さを補おうとしていろいろやってみるも、それがまたさらに不安定さを生み出すことに。それでもめげず、なんとか形にします。

さきほども言いましたがこの流しそうめんの肝となるのは一回転ループです。フリーフォールやジャンプはともかく、一回転ループが成功しないことには全てがつながりません。なので、一回転ループが完成した時点で試しに水を流してみることにしました。

いままでやろうとしていた一回転ループはジェットコースターのように真っ直ぐな円になるようにしていました。しかしそれだと、ループを回りきれなくて戻ってくる水が、その後から続こうとする水の妨げになって勢いを弱めていたのです。
そこで水を真っ直ぐではなく、少し斜めにしてループをくぐらせます。そうすることで、上までのぼりきれなかった水が邪魔にならないところに流れ、後から続く水の勢いを弱めずに一回転させることができるのです。

つまり、ホースを輪にする今までのやり方ではだめで、筒状のものを作ってそこに斜めに水を流す必要があるのです。

バージョン２の制作

制作に一晩かかったホース型ループのことはスパッと忘れて、もう一度ホームセンターに行って新たな材料を調達してきます。

そうめんが茹で上がるのを待っている間、庭に出てみたら今までの残骸がそのままになっていて不思議な光景になっていました。写真の奥では父が寝てるし、その横で僕はレンズに水が入ったデジカメを嘆いている。こんな光景を近所の人に見られたりしたら説明しにくいなとか思っていると、そうめんが茹で上がりました。

さて、いよいよそうめんを流します。流した結果をムービーでどうぞ。

やりました。回りました。母も興奮してます。
はじめは母がそうめんを流して僕が食べる役だったんですが、母にはうまくそうめんを回すことができず、本気で困っていました。それを僕が見兼ねて、じゃぁ俺が流すからかぁちゃん食べなよってなって、成功に漕ぎつけたわけです。
どんなにわがままな息子でも、母が困っている様を見るのは心が痛かったです。でも、最終的には喜んでくれたみたいで良かったです。かぁちゃんにやって良かったでしょ？って聞いたら、どういう目的でこういうことをしてるのか良くわかってない様子でした。・・・まぁ、そうだよねぇ。