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ひらめきの月曜日
 
肉や魚を混ぜるということ

なぜこれが出回らないのか

どの魚の味が強く感じられるのだろう。やっぱりマグロか? それとも意外なところでホタテあたりか?

楽しみなような不安なような、複雑な気持ちのままに、醤油を垂らしておそるおそる御飯と一緒に口に入れてみる。

ビックリした。いや、不味いとは思っていなかったが、それにしたって。なんだ、なんなんだこりゃ!


「おいしい」という言葉では、とてもじゃないけど追いつかない。

どの魚の味も前面に出ていない。だけど、味覚はこれ以上ないほど「刺身!」だ。海の恵みがギュッと濃縮したような、豪華な味がする。魚同士がケンカしせず、ひとつにまとまっているのも素晴らしい。

恐ろしいほどにうまい。こんなおいしい海鮮丼は食べたことがない。

なんでこんなにおいしい物が世間に流通してないのだろう、と不思議なくらいだ。これは食べられるべきだ。マグロだ鯛だと別々に食べるのもいいが、御飯と一緒に食べるときは、断然「混ぜ」をオススメする。

私は誰がなんと言おうと、これから海鮮丼を食べるときは全部を一緒くたに混ぜます。たたきます。

 

こういう混ぜはどうだ

ひとつひとつがおいしくて、出身が似たような食べ物ならば他にもある。チーズだ。


同じ「牛」から作られた製品たち。
細かく切ってみました。

それぞれにオランダ、スイス、アメリカと作られた地域はバラバラだが、どれも牛の乳を使っている。

これも刺身と同じように、何種類もを同時に口に入れることはない。でも刺身があれほどおいしかっただけに、チーズも大丈夫なハズだが…。


三種類、同時食い。

あ、やっぱり。どの味も勝ってない。だけど受ける印象はものすごく「チーズ」だ。しかも濃厚で、味が凝縮したようなチーズ。

うまい。ものすごくうまい。ビールだ! ワインだ!

 

さて、合い挽き肉です

ここまできて、合い挽き肉がどうしてあんなにおいしいのか分かったような気がしませんか。合い挽き、マズイはずがないでしょう。

合い挽きがスーパーでたくさん売られているのは、決して価格を安く抑えようという理由だけじゃなく、おいしいからなんですよ。たぶん!


豚のハツを刻んだり、
あっというまに溶ける牛脂を細かくしたり、
それを豚肉と混ぜたり、
鶏肉と混ぜたり。

スーパーで売られている合い挽きは通常「豚と牛」の組み合わせだが、それ以外にもいろいろなパターンのものを作ってみた。

どんな味になるのかさっぱり予想がつかないが、どれも「肉」の味がすると分かっているだけに、どんな冒険も怖くない。


手前から時計回りに牛100%、豚100%、豚+豚ハツ、鶏+豚+牛+牛脂
左奥から時計回りに牛100%、鶏+豚+牛+牛脂、豚+豚ハツ、豚100%。左と同じように並べろって話ですよね。

でろーんと幅の広かった肉たちが、ギュッと盛り上がり丸く焼き上がった。つなぎは卵のみ。玉ネギもパン粉も一切使わない、肉の味を「これでもか!」と前面に出したハンバーグである。

それぞれにハンバーグソースをかけて食べ較べてみた。


牛100%。お店で食べる味に近い。
豚100%。牛と較べるとサッパリしてますね。
豚+豚ハツ。豚100%よりも肉の味が濃く感じます。
鶏+豚+牛+牛脂。牛脂のせいか、それほどパサつかず。

もちろん、どれもそれぞれにおいしかった。牛100%もそりゃあ当たり前においしい。だけど他の肉だっていろいろと工夫をすれば、牛に負けないものになると思う。

だいたい、食肉界の頂点にいるのが牛肉だって誰が決めたのだ。市場原理か。それとも庶民の幻想か。

そんなヒエラルキーに関係なく、肉は肉だ。そしてハンバーグはうまい。

最後にひとつだけ。
「ハンバーグを作るときはパン粉も玉ネギも入れた方が断然おいしい」です。

混ぜのススメ

私はまだ「混ぜ刺身」の衝撃を引きずっている。あれは今まで当コーナーで作ってきたヘンテコ料理のなかでも、ぶっちぎりで一位のおいしさだった。

あれを手巻き寿司にして食べたなら…と考えただけで、ブルッとくる。

やっぱり混ぜることは悪くない。かえっていい。

野菜の混ぜなら山形の郷土料理「だし」。当然うまい。

 
 
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