デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ロマンの木曜日
 
自家製コンタクトをつくる

度数チェックをしてみよう

ひらきなおるわけではないが、100人にこの物体を見せた場合、おそらく1人だけ「あ、コンタクトレンズですね」と言うだろう。逆にいえば、一人しか言わないと断言したい。その貴重な一人が私である。

人生に「思い込み」は重要。 よってすみやかにレンズのチェックに取りかかろうと思う。

私はきまぐれに豆本を制作しているので、老眼泣かせの小さい文字で確認することにした。


本当は文字が大きく見えるはずだが……
寒天は濁っていて大きさどころか解読不可能

 

装着してみよう

溶けないように急いで装着しなければならない。 私の目的はルーペや虫メガネではなく、あくまでもコンタクトだ。文字の見え方なんてささいなことを気にしている場合ではなかった。

自分の眼球を触ったことがあるが、自家製コンタクトはあの感触とそっくりだった。おかげで目玉に触れても、「ギャッ!」と叫ぶほど痛くはないのだが、気持ちのわるい異物感が拭えず鳥肌が立ってしまう。


ゼラチンが眼球に……
いやコンタクトだから

 

自家製コンタクトを作ってみた感想

今回のチャレンジで気付いたことをまとめてみた。

コンタクトを入れようとしている反対側の目が必死だ。必死な感じでとなりの目を見ている。(あるいは見ようとしている)

ふだん、コンタクトを入れる時の自分を客観的に見たことがないし写真に撮られたこともない。必死な目も見たことがない。ゼラチンと寒天のちがいもどうでもいい。なので大変勉強になった。

ありがとう、自家製コンタクト。もう二度と作らない。

 

番外編

実は、同時進行でメガネレンズも作っていた。 空き缶の底が凹面なので、それを型にして固めるというものだ。

ゼラチンの方は透明度が高くて見ていて飽きなかったが、それでもやはり、「驚くほど文字が大きく見える」などという感動的なことはなかった。


寒天。整っているが濁っている。私の心のようだ。
ゼラチン。ボロボロだけど見ていて飽きない。私の犬のようだ。

ウラを返せば……

「自家製コンタクトの作り方」それは私の発案したものだ。誰にもマネさせないが誰もマネはしないだろう。

そんなことよりも大きい方のレンズにさえうらぎられた思いだ。ちっとも文字は大きくならなかった。

が。凹面のカーブの方を下に向けて覗いていたが、それが逆だった。ウラを返せば大きくなったのだ。

「フツーに考えりゃわかることでしょ」 と友人にばかにされた。

バカ

「頭が悪いと、こんなところで不利なのか……」と嘆いてみたが「そもそもコンタクトを作ろうとすることが頭悪いでしょ」と逆に一喝されました。まあね。


 
 
関連記事
クラゲを食べる
寒天でみるみる太る、か
イクラとマロニーでレンズフィルター作り

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.