デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの水曜日
 
静止画でモーションキャプチャー

ただの点と棒には見えない

 今度はモーションキャプチャーらしく、体にマーカーであるピンポン玉をくっつけてみた。場所は頭・胸・両肩・両肘・両手首・腰の両側・両膝・両足首の14箇所だ。

 例えばこんな感じ。


パソコンをしているところ

そのモーション


 ご覧のように、ピンポン玉で関節の位置を取って、その間を線でつなぐとちょうど棒人間のようになる。

  これは写真の角度や線のつなぎ方のせいで、ちょっとぎこちない感じになっているかもしれないが、どんどん見ていこう。


普通に歩いていると

棒人間もあるく

自転車に乗ると

棒人間も乗る


 今度は歩いたり自転車に乗ったりしているところだ。軽い運動をしているだけとはいえ、はじめの棒人間と比べて人間っぽいというか、活き活きして見えないだろうか。

 たとえ静止画であっても、運動しているところの画像だとモーションキャプチャー風に作られた棒人間も動的になるようだ。


自動販売機のボタンを

押す動き

人ん家の塀を

押す動き


 上の画像はジュースを買うために自動販売機のボタンを押す動作で、下の画像は人ん家の塀を押す動作だ。下の動作は全然無意味な行為なのだが、モーションキャプチャー風画像を見比べれば同じようにしか見えない。

 「押す」という動作としてはどちらも同じなわけだ。現象学ってこういう話ですかね。

 モーションキャプチャー風の画像の面白さに引き込まれながら、他にもいろいろと試してみた。


ブランコに乗っても

この点と棒が人間に見えてくる

テカテカに反射したガラスも

こんなにすっきり

サンドイッチが

おいしい

ビールも

うまい


 というようないい一日に、僕はこんなポーズをとっていたのだ。さて、連続して左右に並べられた画像をみてどうだったろうか。どんどん右の画像が妙に生々しく、活き活きとして見えないだろうか。

 モーションキャプチャー脳というか、ただの点と棒の集まりに過ぎない図像がなんだかちゃんと生きているように見える。

 さらに自分で左右の画像を見比べていると、僕の体の中にこの黄色い軸が突き刺さっていて、この軸こそが僕の体を動かしているのではないかと思えてくるような、不思議な気分がする。

 モーションキャプチャー風に作られた棒人間というのは、思ったよりも人間の雰囲気をうまく捉えることができるみたいだ。

 もっと効果的につかう方法はないだろうか?


 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.