和食の味の要である醤油だが、地域によって味が異なる。 九州地方の醤油は、関東で用いられているものよりも甘い。 その中でも特に鹿児島の醤油が甘いというので、色々なお店で醤油を味見してみた。
(工藤 考浩)
まずはスーパーへ
九州の醤油が甘いといううわさは以前より知っていたのだが、残念ながら今まで九州を訪れたことがなかったため、口にすることができなかった。 北海道で生まれ育った僕には、醤油が甘いというのは想像すらできない。 鹿児島の人たちはいったいどんな醤油をふだん口にしているのか確認すべく、スーパーの醤油売り場へと向かった。
カラフルだ
醤油売り場に立ってまず驚いたのは、その種類の多さとパッケージのカラーリングの派手さだ。 見たことがないメーカーの醤油がずらりと並んでいる。 しかも、ラベルの色使いがとても派手だ。 まるで泡盛のラベルのような色使いで、見ていて楽しい。
砂糖が入っている
カラフルなラベルの裏側の、原材料表示を見て驚いた。 砂糖や人工甘味料が使用されているのだ。 九州の醤油の甘さは、醸造中かなにかの製造過程で自然と付くものだと思っていたのだが、意図的に加えられたものなのか。 それなら甘いはずだ。
持ち帰って、糖度を測ってみよう
鹿児島の醤油が甘いというのは目では理解できたが、食べてみたらどうなのだろう。 市内の飲食店をいくつか回り、実際に味わってみた。 その際、お店の醤油をすこし分けてもらって、糖度を測ってみることにした。 糖度計はもちろん、計器マニアの林さんからお借りした。 ちなみに家にあった普通の醤油(便宜上、僕が普通だと思う醤油をこう呼びます)を計測したところ糖度は36.3%だった。
<鹿児島コネタその1>:鹿児島は銅像が多い
鹿児島の街を散策していて、とても目に付いたのが銅像だ。 いたるところに銅像がある。 鹿児島の人は銅像好きなのだろうか。