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ロマンの木曜日
 
 絶対に盗まれない自転車を作る

長引く収録、募る不安

サイト歌用に6つの楽器の演奏を録音するらしい。チューバ、フルート、クラリネット、アルトサックス、ホルン、トランペット。つまり、Macの起動音もその6つの楽器でやってもらえるという事だ。フルオーケストラとまではいかないが、それでも充分嬉しい。

チューバ担当は男子学生で、それ以外は全て女子であった。


音楽教室内にはたくさんのMacがあった

まずはホルン担当の2年生が準備室に呼ばれた。
そこで初見の楽譜を演奏しないといけないのだ。

収録が終わって出て来た人に、どうだった?と聞く次の人。
注射の時みたいな光景が繰り広げられている。

Macの起動音はどうだったのか、僕も気になったので出て来た生徒さんに聞いてみた。

「ボーンっていう音やった?」

ホルンを抱いたその生徒さんは、「?」という顔をしている。

「いや、ほら、曲をやった後にボーンって…」
「いえ、やってません」

やってないらしい。もしかしたら宮城さんは忘れてしまっているのかもしれない。
次の人の収録が始まる前に、宮城さんにもう一度お願いしないといけない。


テンパっている髭のOB

準備室に入ると宮城さんが汗だくだった。明らかにテンパっている。
サイト歌用に起してきた楽譜を演奏しやすいように修正したりなんだりで、いっぱいいっぱいらしいのだ。

それでもMacの起動音を忘れてもらっては困るので、やんわりと忘れないようにお願いした。






そこから全ての楽器の収録が終わるまで、ざっと3時間ほどかかった。

色々な事をして時間を潰している間、生徒さんたちとすっかり仲良くなった。きっかけは僕が持っていたワンセグ携帯だ。みんな、携帯は持っていたのだがワンセグではなく、僕のアクオス携帯が大人気だったのだ。

機種変更しておいて本当に良かった。



ワンセグで打ち解けたり
(現場で様子を見ていた林さんが
イラストにしてくれました)
チューバを持たせてもらったり
生徒さんの悩み相談に乗ったり そんな事をしている間に夜になってた

収録を終えて出て来る生徒さん全員に、「ボーンってやった?」と聞いていたのだが、半々の割合で「やってません」と首を横に振られた。どういう事だろう?

収録を終えて準備室から出て来た宮城さんはすっかり疲れた表情になっていた。Macの起動音について聞けるような雰囲気ではない。

後日音を重ねて送ってくれるという事だったので、詳しい事は聞かずにその日は帰った。


夜の学校は怖いよね





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