(text by 住 正徳)
スーパーでレモン調達、66個
購入したサプリメントは、1粒でレモン33個分のビタミンCが含まれていて、1日2粒摂取するように書いてあった。つまり、同じ量のビタミンCをレモンで補給する場合、1日66個のレモンを食べないといけないのだ。朝、昼、晩と分けて食べても1回の食事で22個である。そんな事出来るのだろうか。無理っぽい。でも搾った果汁だけだったら何とかなるんじゃないか。いや、無理か。
悩んでいても仕方ないので、スーパーに行ってレモン66個を購入する事にした。国産レモン、アメリカ産レモンなど種類によって値段に開きがあったので、一番安い3個1パックのレモンを22パック購入した。総重量は7.4キログラムで、金額にすると6854円(税込)。 スーパーの大袋が2つ。1つの袋が3キロ以上もあるのでビニールが両手に食い込んで痛い。これだけのものがたった2粒で補給できてしまうなんて、サプリメントは魔法か?
事務所にレモンを持ち帰り机の上に広げたらこんな感じになった。
しつこいようだが、これだけのレモンがサプリメントならたったの2粒で済むのだ。目の前のレモンたちを見て、その存在理由を問いたくなる。もちろん、ビタミンCという栄養素に限っての話ではあるが。
66個分のレモンを搾る
ここからは買って来たレモンをすべて擦り下ろしていく。レモン66個分の果汁はどれくらいの量になるのか。居酒屋で生搾りサワーを作る要領で、カットしたレモンを搾っていく。
レモン1個で約50ccの果汁が取れた。ここで単純計算すれば、50cc×66個なのでおおよその全体量の察しがつく。きっと3.3リットルだ。 しかし、せっかく66個も買ってきたのだ。全てのレモンを搾りたい。単純計算では計り知れない結果が出るかもしれない。
13個分くらいのレモンを搾った時点ですっかり疲れてしまった。何たって僕は風邪をひいているのだ。熱だってまだ38度以上はある。こんな事をせず、素直にサプリメントを飲めばいいんじゃないだろうか。
しかし、乗りかかった船である。レモン15個ではサプリメント1粒にも満たない。更に搾っていく。
スタッフの頑張りもあり、40個搾った時点でレモンの果汁は1.5リットルとなった。この時点で当初の単純計算とは500ccの差が出来た。レモンの大きさがそれぞれ違う事、計量カップに移す際にちょっとずつこぼれてしまった事、搾り切れていないレモンがある事、などが原因と思われる。 残り26個、気を引き締めて搾っていく。
机の上に搾られたレモンの残骸が並んでいく。一体、何料理の仕込みなのか? といった風情であるが、これは仕込みではない。ただレモンを搾っているだけなのだ。 そして、レモン66個分の果汁を搾り終えた。
最終的に搾り出せたレモン果汁は、2670ccであった。
最これだけのレモン果汁を1日で摂取しないと、サプリメントの効果は得られない訳だ。 サプリメントって凄いですね。 ちなみに、本物のレモンとサプリメントを比較すると下記のようになる。
本物のレモンとサプリメントの比較表
※レモン1個分の果汁に含有されるビタミンCを15mgとして換算。 (「五訂日本食品標準成分表」より算出)
サプリメントの方が効率がいいのは明らかですね。
もちろん、こんなに沢山のレモン果汁を一日で飲みきれるはずもなく、この果汁をどうしたものか途方にくれております。もし、レモン果汁に詳しい方がいらっしゃいましたら、是非その活用法を教えてください。 僕はまた熱が上がってしまったので、ここら辺でおいとまします。