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ロマンの木曜日
 
いちご大福・逆バージョン
これが大福に……


「うわデカッ!」
と思わず唸るいちごをいただきました。

いちごの堂々たる風貌にしばし見とれていると、どうしてもいちご鑑賞会をひらきたい衝動に駆られます。

でも「ほうら、すごいでしょう」とカメラに収めただけではただの自慢にしかなりません。 これ以上自慢こきだと思われるのもシャクですし、そもそも記事として成立しない。

あそーだ。

この大きさなら、いちご大福が作れるんじゃないかな。 ただし、逆バージョンの。

(text by 土屋 遊



いちご大福のほろ苦い思い出

平成の今こそ"いちご大福"はひとつの固有名詞として認識されていると思いますが、私がはじめて耳にしたときは
「いちごとっ!?大福がっ!?」
まさかウソでしょうっ!?
そんな衝撃だったのです。

世間でモテはやされようとも、けっして手を出さなかった私が、その未知なる物体を味わったのは、初めて訪れたお仲人さんのご自宅でした。

漆の小さなお盆に乗った"いちご大福"を、罰ゲームのような屈辱的状況下で食べたときのあのおいしさ。度肝を抜かれたものです。

若き日の私は、「邪道ですから……」とお断りする勇気はありませんでしたが、「もっと下さい」という厚かましさは持ち合わせていたようです。ぜんぶで4つはいただいたでしょうか……。

そういえば、数週間後に婚約破綻した原因がそのへんにあったのかもしれません。


じまんしたい大きさ1円比べ
今回は中に入っていただきます

 

 

いちごをくり抜く

イメージ検索すると、今や"いちご大福"も個性の時代。

大福の中にまるごと身(この場合は実?)を隠しいれた保守派。

いちごの真っ赤なボディが上から半分ほどでている露出系。

白玉粉からいちごを練りこんでつくるピンキータイプ……。

オリジナリティーに溢れていました。

こちら逆バージョンもやはり、

「どのように中に入れるか」

に焦点が集まりました。(私の)


一番大きいところでカット
竹串であたりをつける
スプーンでくりぬく

1:いちごのフタをつくるため、一番太い部分をカット
2:竹串であたりをつける
3:スプーンでくりぬく
4:さらに竹串などで形よく整える

しかし、中身のないいちごの身は、思った以上にやわで繊細でした。



かろうじてくり抜いたいちご
失敗作も旨そうだ

 

中身ことミニ大福をつくる

本来なら、白玉粉から練りまぜ豆を煮て、大福を作るべきところですが、あいにく経験がありませんので市販の大福を小分けにするという反則技にでました。



ちぎってひろげて……
あんこを乗せます
形を整えます

 

ミニチュア大福ができた

ミニ大福づくりは、粘土細工のようで大変楽しい作業でした。

できたー。



大きさやサイズも個性の時代


通常の大福とミニ大福比較

 

 
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