僕がいつも食べているのは亀田の柿の種だ。僕の中で柿の種と言えば亀田だ。ほかにどんなメーカーが作っているのかは分からない。でも、亀田は分かる。僕の中で唯一にしてメジャー。
ひょっとして柿の種はほぼ亀田の寡占なのかもしれない。ぶっちぎりの業界No.1。電話がNTTで、車はトヨタで、柿の種は亀田だ。
脱線したが、僕はこの柿の種とピーナッツという組み合わせはすごいのではないか、といつも感心する。柿の種を食べているとピーナッツが食べたくなる。ピーナッツを食べていると柿の種が食べたくなる。柿の種とピーナッツの配分も絶妙。ひょっとするとこれは日本人が考えた最も素敵な「組み合わせの妙」なのかもしれない、と思う。おそらくイタリア人が考えたであろう「トマト」と「チーズ」の食い合わせのよさに匹敵すると思う。
そんな柿ピーであるが、気になって調べたところ、柿の種にピーナッツを混ぜた理由は、1950年代に当時ピーナッツの需要が落ち込んでいたときに、売り上げ好調だった柿の種と混ぜて売ってはどうか? というわりと行き当たりばったりなものだったらしい。
ならば、柿ピー生誕50数年の今、あえて問う。ここで柿の種の、ピーナッツ以外の最高の組み合わせはないか、と。そして、柿ピーシンパの僕としては、逆説的に柿ピーの組み合わせがいかにすごいかを思い知らせやりたいのだ。行け、柿ピー! |