「おみやげカタログ」のなぞ
さて、上の写真の「旅行通販カタログ」というもの、何かと聞くと、おみやげカタログのことだそうだ。おみやげカタログとは、出発前に予約をしていくと到着後に自宅に行ってきた土地のおみやげを宅配してくれるというサービス。
存在は知っていたが、なんだか謎なサービスだ。だって、おみやげって、自分で現地で買うから“おみやげ”なんじゃないか。
これまで紹介した、おみやげを買い忘れた人のための店はともかく、カタログで頼んじゃっだら、おみやげじゃなくてそれは輸入なんじゃないか。
ぼんやりした疑問をいだきつつも、成田空港にはこのカタログから選んだおみやげがすべて直接予約できるというカウンターがあるというので行ってみた。
もしかすると、帰国後に買い忘れたおみやげもこのカウンターでフォローしてもらえると思ったのだ。私が悩まされたベルギのおみやげも買えてしまうんじゃないか。
カタログ経由、世界のおみやげ屋さんは出発ロビーのすみに、ひっそりとしかし雑多でわくわくする光を放っていた。
買い忘れにも対応「おみやげカタログ」
早速聞いてみると、これから出発する人でなくても、誰でもこのおみやげカタログのサービスは使えるそうだ。基本的には普通のカタログショッピングと変わらないらしい。
ためしにベルギーのおみやげに買い忘れがあったと相談してみる。担当の方は親身になって対応してくれた(すごくいい人だった)。カタログで買い忘れを補充するケースは珍しくないそうだ。ここもある意味買い忘れた人のための店であった。
結局、ベルギーではなかったが、一応立ち寄っているドイツのチョコレートとビールのセットを注文した。予約がその日の午前11時前だったため、なんと翌日には届けてくれるという! 買い忘れ、これでもかの強力サポートである。
「おみやげ」ってなんなんだっけ、そんな腰のくだけるようなサービスではあるけれど、
・店員さんが当然日本語で対応してくれて丁寧(海外だと外国語にまくられて適当なものを買わずにすむぞ)
・一部のお菓子は試食もできる
・なんと、ポイントカードもある
と、なんとなく小声になるが、便利このうえないシステムだった。当然現地で慌てて買う必要も、荷物がぎゅうぎゅうになることもないわけだ。
それにしてもポイントカード制度の存在はすごい。頻繁に利用する人がいるということだろうか。偉い人とか、しがらみが多くてたくさんおみやげを配らないといけない、商売をしている人か。
おみやげは、気持ちだ。便利さをとっても、気持ちが伝われば、それはそれでいいのかもしれない。
おっと、いけねえ! ぽやーんとしてきてしまった。
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