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はっけんの水曜日
 
冷凍庫の水分を計る

新しい製品はデフロスト(霜取り運転)機能がついていることが多い。

水分部はおもしろいなあ、と常々思っていたのだけれど、そういえば僕の家にも大量の水分を含んだ物体があったことを思い出した。冷凍庫だ。

うちの冷凍庫は古いものなので、今の製品のように霜取り機能がついていない。なので内部はびっしり霜だらけなのだ。霜って水分だろう。

今回は冷凍庫の霜取りもかねて、扉の中にみっしり蓄えられた水分の量を測ってみたいと思う。ブーンブーン、スイブーン。

安藤 昌教



でかくて古い、うちの冷凍庫。

忘れ去られた霜取り

先日、知人に

「今度うちの冷凍庫の霜取りしようと思っている」

という話をしたら、シモトリってなんですか、と言われてしまった。どうやら最近の家庭用冷凍庫にはもとから霜なんて付かないらしい。またひとつ奥ゆかしき伝統行事が消えつつあるのだ。

ここに霜取りの一部始終を書き記し、後世へ伝え残していきたいと思う。霜取りを知らない諸君、心して見よ。

ただごとじゃない。

どーん。これが霜だ。というかもうここまでくると霜というか氷塊。氷の国だ。

壁面から徐々に成長してきた氷が冷凍庫の庫の部分を完全に制圧しようとしている。すでに製氷皿が入るスペースでぎりぎり、身動きは全くとれない状態だ。だいたい2年くらい放っておくとこうなる。

行き場をなくして外へ出ようとしている。
仕切り板なんてびくともしない。

 

厚いところだと10センチくらいある。

緊急事態だ

今回重い腰を上げざるを得なかったのは冷凍庫のドアがついに閉まらなくなったからだ。これはさすがにちょっと問題がある。内部で成長しまくり、行き場をなくした氷がついに外へと進出し始めたのだ。ある日音もなくドアが開いたかと思うと、伸びた氷塊が「こんにちは」していた。

ただただ、頭をかかえる。

それにしてもよくここまで成長したものだな、と少し感慨深くもあったのだが、今はそんなこといってる場合ではない。昨日の夜はテープでドアを固定して帰ったのだけれど、それでも隙間からぼたぼたと水がこぼれ続けていた。とりあえず指で壁から引き剥がそうと力を込めてみたが、がちがちに凍りついた氷は鉄のようでびくともしない。

千里の道も一歩から。

まずは電源を切ることからはじめたいと思う。中の温度を上げて氷を融かすのだ。このまましばらく放っておいてみよう。


 

 
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