東京のオフィス街中心にある居酒屋で「さくら水産」というグループがある。ランチはご飯・みそ汁に卵食べ放題で500円、夜の居酒屋メニューも単品のほとんどが400円以下と、フトコロさみしい我らの味方のお店。
その格安メニューの中でも最安値メニューが「魚肉ソーセージ ¥50」。安いなぁ、実に安い。ということで100人前頼んでみた。
(大坪ケムタ)
店に入るとそこには肉の花が
「ということで」とサラリと書いたけれど、単に安いから頼んだわけではない。ここのお店、魚肉ソーセージを一人前頼むともちろん皿に1人前が盛られてくる。2人分頼むとちょい大きめの皿にまとめて2人前盛られてくる。3皿だと‥ともかく、何人前頼んでも皿一枚に乗ってくるのだ。といっても、これまでは3,4人前程度しか頼んだことないけれど。
では100人前だとどんな状態で出てくるのか?100人前頼んでも5000円(税別)。頼む価値はある、俺の中の価値観では。
一人で食うのもなんだし、というか食えないので友人知人を「魚肉ソーセージ食わない?」と誘ったら、15人も集まった。これで100人前ってのもちょっとボリュームがないなぁ‥(それでもひとり6人前以上ですが)ということでさらに追加、150人前注文してみた。さすがに事前に予約しましたが。
それではさっそく150人前の魚肉ソーセージの光景を、地上から飛び立つロケットのような俯瞰でどうぞ。
到着した時には既にテーブルに並べられていたのですが、机に咲いた肉色の花‥それは明らかに違和感を放ち、周囲からジロジロと見られてました。そりゃそーだ。
最初の疑問であった「どうやって盛るのか?」の答えは見ての通り、刺身のような美しい花状。というか、刺身も魚、このソーセージも魚肉。ニアイコールくらいの関係で繋いでやってもバチは当たらないだろう。ただし、つけるのは醤油じゃなくてマヨネーズですが。
口をパサつかせながら魚肉にパクつく
さてさて、主賓(魚肉ソーセージ)が目の前にいるのにほっとくのも勿体ないので、お酒ではなくソーセージでカンパーイ!
学生の頃なんかは結構食べたもんだが、大人になるとなかなか食べることがない魚肉ソーセージ。「ひさびさだけど美味しいー」という声がこぼれる。しかし、数枚食べると「ちょっと口がパサパサになってきた‥」という意見が。たしかに、魚肉ソーセージって最初は表面がしっとりしてるけどしばらくすると堅くなってくんだよな。しかも普段食わないような量食ってるし。
じゃあ口の中を潤すために飲みますか、ということでビールを頼んで
‥しかし、ビールと魚肉ソーセージだけというと結構貧相だよなぁ。貧乏アパートの大学生か、出張帰りのお父さんって感じだ。新幹線の中とかなら車窓も見れるけども、こういうにぎわった酒席でやるにはさびしくないか?と思っていたのだけど、
ソーセージとその場にある備え付けの調味料でいろいろイジったり、味付けしたりしてるだけで意外と盛り上がるもんです。なんつーか、リッツパーティってこんな感じ?っていう。そもそも最初のソーセージの花を見ただけでずいぶんハイテンションにさせられたのもありますが。
30分ほどソーセージを堪能した所で別のつまみを注文開始。でも、基本はソーセージにトッピングしやすいもの。まだリッツ風パーティは続くのだ。
いろいろ乗せて食べてみましたが、意外とアリな感じなのが納豆。というか、それ以外は堅さが全然違うから味がバラけちゃうんだよね。
あと以外と「らしかった」のがこちら。
中国とかで実際に出してそうですね。わざわざ香港の高級料理店に行ってコレ出されたらものすごく腑に落ちない表情になるに違いない。
この大皿もキレイに食べて150人前完食!おそらく、2006年に食べた魚肉ソーセージの量はとっくに超えてるだろう。知らないうちにDHAを大量摂取してて、参加した人全員頭が良くなってればいいなぁ。
ソーセージ以外もすごい
憧れていたソーセージ100人前+50人前にも驚きましたが、終わってみて一番驚いたのは15人と大人数だったとはいえ、ソーセージ以外にもたらふく飲み食いしてひとり2000円強というさくら水産の破壊的なお値段。すげえぜ。
でも同じことやろうとする人は事前に予約をした方がいいです。「ひゃく?ごじゅう?ですか?」と自分の場合と同じように確認されると思いますけども。