自ら汚しているのだ
ね!
メガネ汚しているのは、なんと自分自身だったのである。
新陳代謝とか、分泌物とかは全く関係なかったのだ。
この実験では僕が写真を撮影していたため、写っているのは高瀬さんばかりなのだが、実際は僕も高瀬さんと同じようにメガネをべたべた触ったり、写真を撮影するのにカメラのファインダーをのぞいたりして、自分でメガネを汚していたのだ。
冷静な大北さんは、僕たちの酔っ払いぶりを笑いながらも、自分のメガネを汚すような行為はしなかったのだ。
お酒が入ると、メガネの汚れに対する警戒感が低下し、ふだんであればすぐに拭いてしまうような汚れに対しても、ついつい寛容になってしまうのだ。
つまり、お酒は人をやさしくさせる、という事である。 |