…食べてみて、カレー餅が普及しない理由が分かった。
カレーは「飲み物」と言われるだけあって、スルスルと喉に入っていく。しかし餅まで一緒にスルスル飲むわけにはいかない。というか、飲めない。無理に一緒に飲み込もうとすると、確実に事故る。
口の中に残り、クッチャクッチャと噛み続けられた餅に、もはや味はない。お雑煮のような汁物の場合はここで汁をズズッと飲めば餅にたちまち味が蘇るのだが、カレーの場合は全く味が絡まない。
悲しいくらい餅をすり抜けるカレー。両者の喉通過時間が違い過ぎるあまり生じた悲劇と言えるだろう。
ならば、最初から餅を小さくして、食べやすくしたら合うんじゃないだろうか。 |