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ひらめきの月曜日
 
衝撃・りんごの蜜は甘くない


どーんと結果から発表します

測定はすりおろし状態のものとしぼったジュース状のもので行った。誤差を少なくするためそれぞれ3回ずつ計測する。

結果の糖度は以下の通りである。


測定はきっちり

厳正に行われました

結果の糖度は以下の通りである。


  A・蜜 B・中 C・外
すりおろし 1回目 12.7% 14.9% 16.2%
2回目 12.4% 15.0% 16.9%
3回目 12.7% 14.3% 17.5%
平均 12.6% 14.7% 16.9%
ジュース 1回目 131.% 15.0% 16.8%
2回目 13.0% 15.1% 17.0%
3回目 12.9% 15.5% 16.9%
平均 13.0% 15.2% 16.9%

圧倒的に皮側が甘いという結果だ。やっぱり本当に蜜は他の部分より甘くなかったのだ。

内から外へ移るのに比例して甘くなるという結果。実の中心が最も甘いスイカの真逆である……!

しかし心の動きとしては、それぞれ3回測定するうちに驚きも薄れ全ての結果が出る頃は強いリアクションは出なかった。脱力だ。

「ふうー。そうなんだあー」

もはやゆったりとした気持ちで測定のためすりおろしたりんごたちを改めて食べてみた。


A、蜜の部分すぐに茶色くなった


りんごは全体でりんご

Cの皮に近い外側の部分は食べてすぐしびれるように甘く、後味までしっかり甘い。甘あまだ。

中の部分は丸く優しい甘み。

そして蜜の部分はこの2か所を食べたあとだと、サッパリとさえ思えてしまう味だった。

うん、納得したよ。蜜は甘くないんだね。

気づいたのは、ばらばらじゃなくてやっぱりすべての部分を一緒に食べるのが美味しいんじゃないかということだ。外の部分だとちょっと甘みが強すぎる。

りんごは全部でひとつなのだ。もう蜜そのものにはまどわされない。蜜の入ったりんご全体を信じていくことにするよ。感慨にまみれながらさじを置いたのだった。


蜜の部分、こんな砂糖で煮詰めたみたいな色なのに


子どもの頃、私の家のりんごはしょっぱかった。

酸っぱかったんじゃなくて、しょっぱかった。りんごが茶色くならないように、一度塩水につけたものを皿に盛っていたからだ。

そのうち、だんだんと家族が増え(私は5人兄弟の一番上で、最初3人だった家族が12年で7人になった経験があるのです)、切ったそばから誰かが食べるようになったので塩水につける暇がなくなり、そうしていつしか りんごは甘くなったのだった。

以来、私の人生でずっと りんごは甘い。今回は蜜で大騒ぎしたが、考えてみれば騒がずとも、甘いんだからいいじゃないか。

なんとなく一瞬で納得して静かになりました。

切りすぎたりんごは久しぶりに塩水につけた


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