「自分の身代わりがいればいいのに」おそらくほとんどの人はそう望んだことがあるでしょう。
ただ、自分の身代わりを用意するうえで考えなければいけないのは、クローン人間にするか、あやつり人形にするかである。どちらが身代わりとして適切だろうか。検討してみよう。
まずクローンだが、諸問題が多すぎるのでダメだ。
逆にあやつり人形は諸問題がないので良い。
以上のことから、あやつり人形が身代わりに最適という結論が下るのは、至極当然のことで納得して頂けたと思う、さっそく自分のあやつり人形制作にとりかかろう。
(text by 小柳健次郎)
ボディの制作手順
ボディ部分はむかし海外のサイトに載っていたものを活用させてもらう(URL紛失)。その制作手順は以下にまとめておいた。
環境のせいで全体的に黄色いページになってしまったが、風水的には金運アップなのだから怒らないでください。
「なぜ各部位の作り方も書かないんだ」とお怒りの方もいらっしゃるでしょうが、そうするとページがオニコンブみたいに長くなってしまうし、部位によっては写真を掲載出来ないものもある。なお、その部位を作る際、介護用オムツに思いをはせたことを記しておきます。
とにかく、各部位の作り方、つなげ方がわからない方は21世紀の宿題として頑張ってください。
ここまでの出来を確認
とりあえずどんな感じに見えるかちょっと見てみよう。
全体としてはいい感じ。実際に普段着てる服を着せるというのはかなり効果的のようだ。見ている人にはいろいろ言いたいところがあるだろうが、気にしないでほしい。
顔を作る
顔は人間が他人を識別するのにもっとも重要な部分だから完璧に似せて作らなければいけない。しかも立体に作らなければいけない。
この「いけない地獄」にはまり、一時は自分の首を取って付けてしまおうとまで考えたが思いとどまった。プラナリアではないのでそんなことしては死んでしまう。
このままでは危険と判断し、妥協の末、作った中でもっとも顔に見える方法を記しておく。
この方法の最大のポイントは帽子です。出来るだけ深く被らせて不自然なところを隠しましょう。人によってはカツラでも良いです。
神の領域に踏み込んだ
なにはともあれ必要な部分は完成したのでさっそく全部くっつけてみた。
かなり良い。遠目か見ると大抵の人はだまされるだろう。
ただ本人とどれくらい似てるのか確かめようと一緒に写ったら、思いのほか似てないうえに、人形の方がまともな人間に見えて失望して消してしまった。
おそらく僕を見たことのない人が、一番僕に似てると思うのでないだろうか。人形のリアルさを追求するためにも並んで写らないようにしたい。
とりあえず見た目は合格なので、次は操れるようにしてみよう。