私は日々、ロングヘアーはいったい得なのか、とくと考えていました。 髪を切ろうか切るまいか。 思いあぐねて記事にもしたっけな……。 迷いに迷った私は4ヶ月もの歳月を経て、ついに結論を出しました。 髪を切ったのです。 なぜならその理由が見つかったから。
「超ロングな『つけマツ毛』を作りたい!髪の毛で!!」
(text by 土屋 遊)
さらば 髪よ
私のロングヘアーは「髪を切るのがめんどう」という性格から必然的にうまれたものではありますが、あそうだ。そもそもうちは床屋でした。 自宅から大股20歩で、父が経営する店があるというのにこのザマ(伸びっぱなし)です。
そういうわけで、我がサロンのアイドルSさんにヘアカットを依頼しました。
「今日中にマッシュルームカットにしてください」
できました
ざっとまとめた髪の束は、道ばたに落ちていたら、たいそう恐ろしいであろう形相に仕上がりました。 愛犬モッシュくんも、同種だと思ったのでしょうか、距離をおきつつもバリバリに意識しています。
髪束アレンジ
髪の束を眺めていたらこのままただ、つけマツ毛制作に突入するのは少しもったいないような気がしてきました。
一番にひらめいたのはアンダーヘアーウィッグやワキ毛カツラですが、健全なみなさまにおかれましてはいささか衝撃が大きかろうと思いましたので脳内却下しました。なかなかの常識人です。
そこで、実用的な針山から。
つぎは私の大好きな鳥の巣、ビジュアル的にそっくりではないでしょうか。しかもあたたかい。
ちゃんと作りますよう
「なんだよ。置いたり刺したりしただけじゃねえか」
という幻聴が聞こえてきたところであわててつけマツ毛制作に取りかかることとします。
一本一本植毛するように毛を貼付けていくつもりでしたが……。ピンセットではつかめず、毛抜きでトライ。それでもなかなか毛先に接着剤がつきません。んー。んー。
理想の濃い、長いマツ毛にせまる
つけマツ毛は女性の瞳をより魅力的にするアイテムです。
小学校の時、好きだった男の子が自分の長いマツ毛をきらってハサミでカットしてきたときにはバカじゃないかと思いました。
濃ければ濃いほど、長ければ長いほどよいとされているのがマツ毛なのです。
この法則からいきますと、私の自家製つけマツ毛は、我々をそりゃあもう美しく演出してくれるのではないでしょうか。期待するなというほうがムリな話です。