今回の案内役登場
最初見たとき、ただただ なんだろう、と思った。作者のアーティスト、山内崇嗣さんに聞いてようやくこれが植物の枝だということを知ったのだった。
画家の方に絵のモチーフの由来を聞とは、美術に疎い私としてはかなりおっかなびっくりものだが、実は山内さんは以前から親しくさせていただいている古賀の友人でもある。気軽に聞けた。
「山内さん、これ、なんすか」
「これはね、冬芽ちゃんです」
冬芽ちゃん……。名前からしてかわいいじゃないか。一気にひきこまれ、今回 山内さんに冬芽の世界をご紹介いただくことになった。
葉痕を含めてこの部分をまるっと「冬芽」と呼ばれることが多いようなので、当記事ではこの「かわいい部分」を以降ざっくり冬芽ちゃんと呼ぶことにしましょうか。なれなれしいようですが、ご了承くださいね、冬芽ちゃん。
さて、山内さんが冬芽に出会ったのは「ふゆめがっしょうだん」という子供向けの(絵本のような装丁の)写真集を見つけたときのこと。
次々と繰り出されるかわいい冬芽ちゃんの写真の数々にすっかりとりこにされてしまったのだそう。私も見せていただいたのだが、この本はかなりやばい。枝のかわいさに打ちのめされます。もう振り回せない、もう焼けない。
何しろこの本はマストバイなわけだが、冬芽ちゃんは本の中でなくてもそこにある自然で観察できるのだった。
今回は山内さんにご案内いただき、冬芽ちゃんを探していきたい。次ページから、ぞくぞくあふれるぞ、かわいい枝! |