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東急メディアコミュニケーションズ


ちしきの金曜日
 
「逆さにしても顔になる顔」になる
 


 子供の頃読んだ本に、「逆さにすると別の顔になる顔の絵」というのが載っていた。

 本を上下反対に持ってみると、確かに別の顔が見えてくる。とんちの効いた逆さま絵とでも言えばよいのだろうか、感心しながら楽しんで見た覚えがある。

 調べてみると、逆さま絵は江戸時代の遊びにもあったらしい。この顔、実際の人間の顔ではできないものだろうか。

 幼い頃、その意外性に感激した絵遊びを現実化してみたい。自分を実験台にしてやってみました。

小野法師丸



●ああいう顔の人になりたい

  子供の頃に驚いた「逆さま顔」。正式な名前がわからないので仮にそう呼んでおくが、大げさに言えば、多面的な物の見方というものを楽しくわからせてくれた絵だったと思う。

 もしかするとそうした絵をご覧になったことのない方もいらっしゃるかもしれないので、念のために実例を見てみよう。


ちょっと怖そうなおにいさんの顔だが…


 絵の得意な知人に頼んで書いてもらった「逆さま絵」。こうして見ると少しおっかない感じのおにいさんのように見えるわけだが、上下反対にしてみるとからくりがわかる。


気のよさそうな仙人風のおじいさんに


 顔のパーツ全体が下に寄った感じではあるが、やさしい笑顔のひげおじいさんの顔になったのがわかるだろうか。

 普通に考えるとこんな顔の人はなかなか実在しないと思うのだが、いろいろ工夫をすることで自分自身を「逆さま顔」化してみたいと思う。

 まずは正しい向きでの自分を顔を改めて見てみよう。



 大変見苦しいことになってしまい、本当に申し訳なく思う。上下反転して別の顔が見えてくるかどうか、いろいろな表情で検証したいためこんなことになってしまった。

 頭の中でひっくり返したつもりで見ても、特にピンとくる写真はない。やはり実際に逆にした方がわかりやすいだろう。



 じっと見ているとどうかしてしまいそうな雰囲気になってしまって、申し訳なく思う。当人としてはそれなりにまじめにやっているので、どうか許してほしい。

 ただどうだろう、眉毛を目、髪をヒゲとして見てみると、かすかに「逆さま顔」が浮かび上がってはこないだろうか。

 いや、やっぱりまだ無理がある。少し手を加える必要がありそうだ。


いろんな自分とご対面
逆さまにしてペンを入れてみる

 先ほどの写真をプリントアウトしてみた。変な顔をしたたくさんの自分と向き合うのはつらく感じたりもするが、逆さま顔という目的に向けて、そういうことは気にしないでいきたい。

 紙に印刷されると少し印象が変わる。さあ、上下反対にして線を書き加え、「逆さま顔」をシミュレートしてみよう。


心の目で見て欲しい
顔っぽくはなったかもしれないが反則気味

 うーん、少しは見えてきただろうか。右の写真はわかりやすく開いた口やはっきりとした唇を描いたので、顔に見える度はかなり高まっているとは思う。

 ただ、正しい向きにしたときにおかしなことになってくる。おでこにそんなものが描いてあるのは不自然なのだ。

 試行錯誤する中、これならどうかというのができあがった。


普段こんな表情することはありませんが

 怒ったような泣きそうな顔と言えばよいだろうか。いろんな感情が高ぶった人のように見える。おでこの黒い点はほくろ、そして弧を描く深いしわが刻まれていると解釈してほしい。

 この顔を反転してみると、こんな風になる。


何かに耐えているヒゲおじさん

 別の顔が浮かび上がってきているように見えるだろうか。

 眉毛は目、黒い点は鼻、弧の線は口、そして髪の毛は豊かなヒゲという風に見ていただきたい。じっと何かを我慢している感じのおじさんだ。

 本来の目の部分をおじさんの眉毛に見立てると、さらに顔としての完成度が上がる。少し難しいが見て取れるだろうか。

 とりあえずシミュレーションはできたことにする。次は実際の顔でやってみよう。


 

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