作戦会議
相談にのって頂いたのは、「ザ・ビックカメラマン」等、微妙な写真写りがいつもステキな当サイト・ライターの小野法師丸さん。それから、同じく当サイト・ライターの三土たつおさん。
三土さんは、「ひまわり5号にさようなら」といった緻密な取材による記事を得意とする反面、写真写りには一見無縁な感じがするが、そこがまたかえって今回の企画向きではないかと思い、ご協力をお願いした。
この3人による会議で、なにかしら写真写りを良くするための秘策を編み出したいと思う。
小野さんからの提案 〜メンタリティ〜
さっそく、小野さんから「メンタリティ」という提案が出された。
心で思い描いていることが表情に与える影響。 つまり、油断してる時の「油断顔」やハンバーグのことを考えている時の「ハンバーグ顔」などを比較してみることで、何か得られるものがあるかもしれない、という提案である。 なるほど!さっそく試してみることにしよう。
まずは、小野さんによる「何も考えていない時の顔」である。
たしかに、これは何も考えてない人の顔だ。 が、ひょっとして、うっすらとハンバーグのことを考えてないだろうか?そんなふうにも見えなくもない。
では本当にハンバーグのことを考えるとどうなるのか?
おお、すごい。 にわかに表情が明るくなった。
(が、証明写真の顔としては、いささか問題がある。)
小野さんはハンバーグが大好きなんだ ということが、よくわかった。
その小野さんはよくシャツの前後を間違えて着てしまうらしい。ということで、 次に 「Tシャツの前後を間違えた時の顔」 をしてもらった。
悔しい気持ちなのかと思いきや、予想外に活き活きとした表情。
こんな感じで袖を抜いてシャツを回転させ、正しい状態に戻すそうだ。どうして瞬間的にこのような面白い表情になれるのか、大変不思議です。
お次は、9月に新しく始まったクラブ活動・「父のだじゃれと花の写真」の、 「お父さんのだじゃれメールが届いた時の顔」 をお願いしてみた。
大変解釈が難しい表情ではあるが、その様子は 「まんざらでもない」 といったふうであった。
次に、三土さんにも同様に撮らせてもらった。
まずは何も考えてない時の「無心顔」である。
一見、難しい問題について深く熟考しているようにも見える。が、頭の中はカラッポ。三土さんがこの表情の時は、実は何も考えてないのでみなさん気をつけよう。
次に、先日記事に書かれていた「暗渠」について考えてみてもらった。
と、先ほどまでの渋い表情とは打って変わり、 堰を切ったように暗渠の魅力について語りだした。
うむ。 三土さんの“決め顔”は、ズバリ「暗渠」だ。
…が、 実は先ほどエビフライを食べていた時はそれを上回るイイ笑顔を連発していた。
エビフライを食べてる時の笑顔は、 動きが早過ぎてカメラが追いつかないほどだ。
さて、では次に意表を突くところで、三土さんの「結婚観」についても伺ってみた。「結婚観顔」に迫ってみたい。
どうしてこんなことを聞き始めたのかは、もう忘れてしまった。 ちなみに、この中では小野さんも私も既婚者なので、 三土さんだけが現在独身である。
要点をまとめると、以下のような感じである。
だんだん、ただの座談会のようになって来た。
わけがわからなくなりつつあるが
ちなみに、私の各種表情も撮ってみたのだが、自分で自分の表情を確認しなかったので、後で見たらどれがなんの顔なのか、サッパリわからなかった。
いや、自分のだけでなく、他のかたのもけっこうわからない写真が数多くあった。例えば、下の写真はたしか小野さんがファービーについて考えている時の「ファービー顔」だったと思うが、定かではない。
編み出された秘策
というわけでやや脱線気味ではあったものの、写真写りを良くするための道筋がなんとなく見えてきた。
その方法とは、 「自分の表情が良くなるテーマをみつけ、写真を撮られる時はそれについて頭の中でイメージする」 である。
ありがとう、小野さん、三土さん!
この秘策を胸に、翌日私は問題の写真写りが悪い女性に会いに出かけたのであった…!!