暗渠(あんきょ)に興奮する。
暗渠は、水路につくられたトンネルのようなもの。用水路や川沿いを歩いていて、突然水路がコンクリートの地面の下にもぐるような場所がそうだ。
入り口を覗くと、中は昼でもまっ暗で、ただごうごうと水の流れる音だけが聞こえたりする。ちょっと怖い場合もあるけれど、でもその先がどこへ通じているのか確かめたい、とも思ってしまう。
なので、もぐってきました。
(三土たつお)
飯田橋の気になる暗渠
実は、以前から気になる暗渠がひとつあった。東京のJR飯田橋駅の近く、飯田橋から西にのびる水路だ。
画面奥の、単なる道路に見える場所が、飯田橋の地名の由来となる飯田橋。
神田川はその手前で右へ曲がってしまうけれど、水路は飯田橋をくぐって向こうへ続き、その先で暗渠になっている。
さらに先へ行くと、地下水路にフタをした地面の上にきれいな人工の池が広がっているのが見える。
なぜもともとあった水路にフタをしたのか、その意図がたいそう分かりやすい構図になっている。
水路オン水路。
行き先はもぐって確かめる
このさき水路がどこへ続くのか、もちろん地上を辿って調べることはできる。
でもここはやはり、もぐってその先を確かめたい。