新鮮な魚介は生でいただく
高畑シェフの2品目は、「旬の魚介3点盛り」であった。お皿を彩るのは、江戸前のコハダ、房州産のメジマグロ、そして福島の岩ガキである。うっすらとワインビネガーで味付けされた魚介を、生でいただく。
岩ガキを一口いただき、その旨味が口の中に残っているうちに白ワインを口にする。岩ガキの旨味が際立つ瞬間である。
あ、あっ……
まさに魚介の三重奏であった。 その美しい音色が、口中に広がっていく。そう、至福の時。
時計の針がいつもよりゆっくりと進んでいるように感じる。