デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示
東急メディアコミュニケーションズ


ひらめきの月曜日
 
濁ったワインを飲んできた


馬車と自動車と路面電車が併走する街、ウィーン

オーストリアに行って来た。

ウィーンは犯罪も少ないそうで、受けるイメージもお堅いヨーロッパの古い街、といった雰囲気だ。正直、取り上げるような面白いネタなど転がっていないだろう…と思って日本を後にした。

「今回はネタ探しなど諦めて、観光と、おいしい物を心ゆくまで楽しむ旅にしよう」と決めてかかっていたのだが、旅の後半、面白いものに出会ってしまった。

今回はそれを紹介させていただきます。

高瀬 克子



まずは、うまいもの

そんなわけで、忙しかったせいもあり実はガイドブックの類をほとんど見ずに現地へ赴いた。同行者にウィーンは3度目という人がいたので、心ゆくまで甘えようという魂胆である。

現地に着いても、同行者が持参してくれていたガイドブックをろくに読まず、連れて行ってもらった古い宮殿や寺院を「うわあ」と口を開けて眺めるばかり。

日本を発つ前、ドイツ語の堪能な友人に「おいしい」という意味の「レッカー」なる言葉を教えてもらったので、それを使うチャンスを窺ってばかりいた。

所詮、観光より食い気なのだ。すみません。


レッカー第1弾、ウィンナーシュニッツェル(仔牛のカツレツ)
レッカー第2弾、ターフェルシュピッツ(茹で牛肉)
レッカー第3弾、グラーシュ(ハンガリー風牛肉煮込み)
レッカー第4弾、これもグラーシュだったか(失念)

連日、昼も夜も腹に溜まる物ばかり食べ続けた。どれもこれもボリュームがすごい。そしてオーストリアの名物料理はほとんどが肉だ。味付けも全体的に濃く、ワインがどんどん進む。肉&酒好きにはたまらん国だ。

と、何軒かの店を回っているうちに、気になる貼り紙を見つけた。


こういう居酒屋風の店によく入りました
店内は、だいたいこんな感じです。で、緑色の貼り紙だ。

アップにすると、こんな感じ
見た目は限りなくリンゴジュースです
同じような貼り紙が店内に何枚もあった。ドイツ語が全くダメなので、これを何と発音すればいいのかさえ分からない。もちろん意味もだ。

しかしブドウらしき絵が描いてあり、1/4Lと表記されているからにはワインっぽい飲み物なのだろう。店のオススメ商品なんだろうか。どっちにしろ、わざわざ貼ってあるからには飲んでみたいじゃないか。

そう思って給仕のおじさんに「アレ」と指差したところ「シュトゥーム?」と問い返された。よく聞き取れないが、うん、まぁそれです。それを下さい。

そして、出てきたのがナゾの飲み物だった。何だこれは。ジュースか?

「これは何ですか?」と聞いてみたくとも、こちとらドイツ語がまるきり聞き取れない。正式なメニューにも載ってないし、辞書などハナから持参していない。なんだろ、これ。

大ぶりのワイングラスになみなみと注がれたナゾの飲み物を、恐る恐る口に運ぶ。ほんの少しだけ発泡していて微かに甘い。これは…ワイン…なのか? それともマスカットのジュースかなんかだろうか。味は、薄めたリンゴジュースに限りなく近い。

試しに同行者(まったくの下戸)に飲ませてみたところ「あ、これお酒だよ。お酒の味がする」と言う。

え? ってことは、やっぱりワイン? 


 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ

 
Ad by DailyPortalZ
 

アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation