奥多摩にやってきた
新宿駅から中央線で西に向かい、JR青梅線の終点、奥多摩駅で電車を降りる。
奥多摩は「そのへん」ではない。
ぜひともかの場所のマイナスイオンを計りたい、計らねばならないという思いが、ぼくをここに連れてきたのだと思う。
マイナスイオンといえば滝。滝つぼでの数字を計りたい。
近寄りがたい滝つぼ
しかし、そこまでの道のりは平坦ではなかった。
まず、滝のある場所がそもそも遠い。「林道の終点から徒歩1時間半」などとガイドブックに平気で書いてある。体力に自信のないことについて自信のあるぼくとしては、そのような場所はぜひ避けねばならなかった。
最も近くまで車でいける滝として、日原鍾乳洞ちかくにある小川の大滝という場所に行ってみた。ところが滝つぼは林道から20mほどの急な崖下にあり、とても近づくことはできそうにない(上の写真右)。
ただ、同行してくださったTさんによると、川岸を伝って下流からさかのぼれそうだとのことだった。見ると、滝つぼ近くに確かに親子づれの姿も見える。危険を感じたらすぐ引き返すことにして、近づけるところまで行ってみることにした。
川に入ってみると、水の冷たさが足に伝わるものの、 浅く、流れもゆるやかで特に危険を感じることはなかった。
ただ、背中にしょったかばんにはイオンカウンターとカメラが入っている。転んでぬらすことだけは避けなくてはいけない。それが、左下の写真のような場所でけっこうなプレッシャーになった。
「まずはAに手を置いてB、Cと抜ければ大丈夫です」とTさんは言い、実際に軽々と通り抜けて見せるのだけど、ぼくは機械を濡らして怒られることばかり想像してしまっていた。
ようやく滝イオンをゲット
10分ほどのアスレチックな道のりの後、ようやく滝つぼの近くに到着することができた。
いまになって冷静に見ると、滝つぼというほどでもないなと思うけど、そのときはとにかく大喜びでイオンカウンターを取り出し、勇んで計測を始めた。
計測の結果は65,200。
自宅での値が約1,000だったから実に65倍。まさに桁違いだ。
滝、すごい。
滝よりもすごいのはこれだ
これだけなら、やはり大自然はすごいという結論で終わってしまいそうなところだ。でもそんなに簡単には終わりません。