有毒植物ってなんだっけ
帰ってきたらすぐに葉を洗い、炊けていたご飯は酢飯にした。うちわであおいでしっかり冷ます。
と、ここで問題が持ち上がった。
酢飯を冷ます間に葉っぱの種類を図鑑で同定しようと、植物図鑑を眺めていたときだ。パッと「ドクウツギ」という植物の説明が目についた。
「果実はもう毒です」
もう毒! 思いも寄らない言葉に釘付けになる。そういえば私は有毒植物というものの存在をすっかり忘れていたのだった。思えばかぶれる心配だってあったわけだ(あれだけ採取しまくったのに何にもかぶれなかった)。
このドクウツギの葉は今回採取していないし、そもそも毒の部分は果実なので全く大丈夫なのだが、調べを進めると、採ってきた葉にも有毒植物らしきものが混ざっていたのだ。まじかよ。いつか聞いた言葉が頭をよぎる。
野生のキノコは素人判断では絶対に食べるな
いや、今私が扱っているのはキノコではない。それに単に寿司を包むだけなんであって葉を食べるわけでもない。だが今日私は野生のものを扱っているのだ。重々気をつけねば。
その後インターネットなどの有毒植物照会サイトなどを震えるからだで丹念に見、有毒性のないことがはっきりした葉だけチョイスした。盛り上がったり、心配したり感情の起伏の激しい寿司作りだ。
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